越前和紙の人間国宝・九代岩野市兵衛さんが自分の息子さんにいつも言っている言葉に同感いたしました。
それは、『儲けようと思ったら、この紙はできんぞ。オレは頑固な紙漉き屋やで』
私も職人の端くれとしてこの言葉に同意していますし、職人はある意味でとても頑固です。
自分の作っているものにこだわりを持っていますし、
その出来をずっと維持し向上するようにつとめています。
私も常に勉強していますし、照明を使う方の意見を参考に次の作品作りに打ち込んでいます。
自分の感性を信じていますが、人の感じ方はそれぞれなので、他の人の意見も大事にしています。
頑固ではありますが、心の柔軟性は必要ですね。
照明花華は企業ではありませんし、利益を上げるために作品を作っているわけではありません。
私自身の生き方として作品を生み出しているのです。
ですから、これらの作品は誰かに作り方を教えていただいた訳ではなく、
誰かが作っているものを見て同じようなものを作ったのでもなく、
ただ、私の頭の中に浮かんできた形を他の人も見える物にしただけです。
ですから、自分で材料や作り方を試して色々やった結果このような作品として現在は存在しています。
これからまた変わって行くかもしれません。
次々に浮かんでくるイメージを形にするのが追いつかないくらいで、作ってもボツになる物も多々あります。
そんな中で作品として世に出たのが皆さんが目にしている作品群です。
これから新たな挑戦を始めますので、どうぞよろしくお願い致します。
照明花華 作家