Littlenavyというブランドを立ち上げて初めて販売したお食事エプロン。
現在も多くの方にお届けしている人気の定番アイテムでもあります。
ハンドメイド作品でも多く目にするお食事エプロンですが、私と同じように撥水生地で作っているものもあるし、防水生地(ラミネート生地)で作っているものもあるし、防水と撥水って何が違うの?と疑問に感じたことがある方もいらっしゃるかと思います。
私はいろいろな生地で試行錯誤し、撥水加工生地がベストだと感じて作品に取り入れているわけではありますが、今回は防水と撥水の違いという点に絞ってご紹介していきたいと思います。
■防水と撥水の違いって?
似ているような印象を受けますが、まず大きく異なる点として
・防水は水を通さない加工
・撥水は水を弾く加工
が施されています。
…ちょっと分かりづらいと思うのでもう少し具体的に述べると、
▼防水加工
塩化ビニルや合成ゴムなど、水を通さない素材で生地を仕立てたり、生地の隙間に合成樹脂やゴムを埋め込む、ラミレート加工するといった、生地そのものを水を通さない加工にしています。
▼撥水加工
シリコンやフッ素などで水を玉状にしてコロコロとはじく加工を施します。
生地にかかった水は素材に貼りつかず、球状になって転がり、水が染み込むのを防いでくれます。
空気や蒸気は通してくれるので通気性が良くスポーツウェアにも向いています。
ちなみに傘は防水ではなく撥水加工になっています。
防水スプレーは実は防水機能はなく、撥水効果があるアイテムだということは上記を読んで頂けるとお分かりかと思います。
▼なぜLittlenavyでは防水ではなく撥水生地を使用しているのか
ここまで読んでいただくと、防水加工の方がしっかりと水を弾き優秀なように思えるのですが、実はどちらも使用していく中で徐々に効果は薄くなっていきます。
特に防水加工生地は合成樹脂などで特殊な加工を行うので、どうしても布の質感は劣り、手触りも硬いです。
私は小さい子供が使うアイテムなので、どうしても柔らかくて軽く、布らしい手触りを大事にしたかったので撥水加工生地を採用しています。
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以前ある方からのレビューで、『とても気に入って毎日使っていたのですが、すぐに撥水効果がなくなって水分の少ない食事のときにのみ、使っています。』というお言葉を頂きました。
この点については日々私も改善できないか考えているとことなのですが、毎日ご利用する中で摩擦やお洗濯を繰り返し撥水効果はどうしても弱くなってしまいます。
軽度の汚れは軽く水で手洗いする、洗い替えを常備し複数枚ローテーションしながら使うなどしていただくことで、一つ一つの寿命も長持ちすると思います。
お食事エプロンの購入を検討されている方は、防水と撥水の違いも知った上でお買い物を楽しんでいただけると、よりじっくりと選べると思いますよ^^
▼参考サイト
https://tg-uchi.jp/topics/3621
https://work-uniform.jp/blog/?p=12199