お客様お一人おひとりのオーダーに合わせて作品を制作する工程、その中にカスタマイズやサイズオーダー、機能の追加、ご要望を全部お受けする工房の現場体制を聞いた時はびっくりした。
想像するよりずっと多い革小物の工程。
ハンドメイドの手作業と言うよりは工程を経たオーダーメイド。
もともと革製品のデザインを長年仕事にしてきたから、工程に合わせた機械(システム)の多さはよく知っている。
同じものを何万個も作るというような商品も手がけたけれど同じものを作るだけでもミスも間違いも出てくる。(同じものだから一度間違えると全部間違えるってこともあるのだが)仕様書や工程表でいろいろな確認事項をすり合わせても。
お名前をお入れするというオーダーも経験の中ではスペルミスがあって、大量の作り直しをする痛い現場も見てきた。
全部バラバラで違うものを毎日作る工房なのだけれど、ちょっとクスッと笑ってしまった。
「人間ドックの検査みたい」
お客様のオーダーは個々のカルテと素材のパーツがそれぞれの工程を順番に巡っていく感じ。
「誠実に作られたもの」と言う印象。
1cmのこだわりもカタチにする工房です!