透明度が売りの商品はとても撮影の難易度が高く感じます。
粘土商品と違い、明るい場所でピントを正しく合わせればまあまあそれなりに見えるということは決してなく
時には足して時には引いて、光源も背景もひたすら撮りながら調整しなければイメージ通りの写真は撮影できないからです。
特に色つきの氷はその最難関といえます。
透明感と色合い、色み、厚み、反射、中身の写り方とのバランスも考えないといけません。毎回セッティングと撮影のタイミングになやんでいます。四苦八苦です。
整えた背景に明るければいいというわけでもなく、ただただ完成前の加工待ちでスポンジに乗ってデスクライトの下にあっただけの姿が一番綺麗だった商品もありました。
ゆえに撮影は対象物が多ければほぼ1日がかりで、仕事の休日に早朝から方角の違う部屋を行ったり来たりしてセッティングしながら、あらゆる場所で撮影を試みています。
一番明るい場所で眩しさと暑さにやられながら必死に撮影した写真より、すっかり涼しくなった日暮れ直前の西陽が薄く差す瞬間がとても綺麗に映った商品もありました。
どんなに四苦八苦していても、イメージ通り、思い通りのバランスで撮影がうまくいくとものすごい達成感です。
ほんの少しの角度の差でもバランスがよくなったり悪くなったり。
毎回何百枚と撮影して、微妙な差を見極め選別するのもなかなか大変だったりします。
同じような写真をひたすら見続けすぎてわけがわからなくなったりします。
微妙かなぁと思った写真でも翌日以降に日の光のもとでみるとすごく綺麗に見えたりして、なかなか一筋縄ではいかないなと毎回思います。