占い師になりたい人に

 以前から、ちょくちょくルノルマンカードやオラクルカードをどうやって読んでいくか、お教えする機会を設けていました。  最近になってようやく形になって、講師というのもおこがましいのですが、講師をさせていただいたりしています。  カードしか教えることは出来ませんけれども、少しでも興味を持ってくれた人が「カードって思っていたよりも難しくない」とか「想像していたよりも楽しい」と感じてくれたら大成功だなと思いながら取り組んでいます。  今はもう、ルノルマンだけを教えていこうと思って、自分自身もまだまだだなと思いながらカードと向き合う日々です。  そんな中で、とある占い師さんの配信を覗くことがあり、衝撃を受けました。  占い云々関係なく、洞察力であったり、分析力が素晴らしかったです。  私自身が果たしてそんな風に、導き出せるだろうか。  そんなことを思いながら、その人の紡ぎだす言葉に聞き入っていました。  とても分かりやすく話しをされる人で、且つ、チョイスする言葉もごくごく一般的で難しい言葉は一切出てこなかったです。  対象となる人以外にも、響く内容であり  その占い師さん自身も、沢山の苦労などを経験されて今があるのだなと、ひしひしと感じていました。  占いたいという気持ちがあるのでしたら、まずは楽しむことなのでしょう。  これは別に占いに限らずですよね。  大好きなものがあってそれにのめりこんでいる人は、周りからは勉強していると思われていても、本人はそういうつもりは全くない。  数字が好きな人が、問題を解いているのは、ゲームとして捉えているでしょう。  私のように数学が苦手な人間からすると、勉強なのです。  反対に私は本を読むのが好きだったり、クロスワードが好きだったりします。  時には国語辞典を引っ張り出したり、知らない単語が出てきたら調べてみたりするのですが、活字が苦手な人にとっては  私の遊びは、遊びには見えないでしょう。  占いもそうなのかなと思います。  頑張って覚えても、楽しさがそこになければ苦行であり、勉強しなければいけない対象になります。  けれども楽しいと感じる気持ちがあれば、勉強ではあるけれども、大きな苦痛は生まれないでしょう。  さて、占いとは、出たものを伝える作業です。  頭の中のイメージを相手に伝わる言葉に変えて伝えていかなければいけません。  人を占いたいと考えているのでしたら、色々な日本語に触れていく必要があるでしょう。  若者言葉であったり、ビジネス用語であったり、雑誌で見るような気軽に読めるような文や、小説のような丁寧な文  色々な日本語が溢れかえっています。  あなたの所に相談に来られるのは、どんな人でしょうか?  性別は関係なく、学生や、自分よりも年上の人も来るでしょう。  常に同じ表現ですんなり伝わるかと言えば、そうとは限りません。  色々な言葉を知っているだけでも、強みになります。  言葉が出てこないばかりに、しっかりと頭の中ではイメージが出来上がっているのに、相手に伝える段階ではぼんやりと曖昧なものになってしまうこともあるでしょう。  そうならないように、いつもなら流してしまうような言葉や読み物でも、何が読みやすく感じるのかな?伝わりやすいのは何故かな?ということを意識して触れてみると良いでしょう。  ここまでは、言葉が大事というこをお伝えしました。  さて、カードの意味をしっかりと覚えていかないといけないかどうかにも少し触れていきます。  テキストに書いてある意味、ネットで検索して見つけた意味、同じカードでも解釈する人によっては誤差が生まれます。  何が正解なのかを迷ってしまって、全部覚える必要があるのか、誰の解釈を取り入れたらいいのか、初心者の中には迷ってしまってリーディングが出来なくなる人もおられるようです。  すべてのカードをしっかりと把握していないと占う事が出来ない…というわけではありません。  何故なら、絵を見るだけでもリーディングは出来るからです。  カードを見た時に、何となくこんなイメージが湧いてくる、とか、単語が浮かび上がってくるという感覚になることがあるでしょう。  誰かがケーキを食べているのを見て、美味しそうと思うのと同じレベルのイメージでも大丈夫です。  では、美味しそうという言葉は何を見てそう思ったのかを、細かく拾っていきます。  白い生クリームが好きだから、程よい甘さに見えるから、フルーツが色鮮やかでみずみずしいから美味しそう。  ケーキを見てそう感じることもあるでしょう。  違う所に注目すると、食べている人の表情が嬉しいそうだから、好物なのかな、美味しそうに食べているな、丁寧に食べているから、ゆっくり味わっているのかな  ゆっくり食べるという事は、美味しいのだろう。  美味しそうに見える要素は沢山あります。  こんな風にカードも見ていくのです。  ルノルマンカードの十字架を見た時に、金属だから硬そう、冷たそう、棘のある草が巻き付いているから、うかつに手を出せないかも。  この十字架を持つには、しっかりと掴まないと重みで落としてしまうかも。  そういったものから、リーディングをしていくことが出来るのです。  落としたら十字架は壊れてしまうかもしれないし、傷を負うかもしれない。  適当な事は出来ないだろう  ということは、責任ある行動をとらないといけないのかも  一つずつ取り上げて、連想ゲームのように言葉を引き出していくことで、リーディングが完成することもあります。  まずは、楽しんでいきましょう。  楽しくない時はカードを引かなくてもいいし、お休みの時間が取れたと考えて、占いをお休みしてもいいでしょう。  最初から完成された結果を提供しなければいけない訳でもありません。  真摯に向き合って、リーディングを楽しみながら、相手に結果をお伝えしてみてくださいね。  真剣な悩みでリーディングを楽しむというのは御幣があるかもしれませんが、カードと向き合う事を楽しむという気持ちで、解決策などを導き出せるようにじっくりと観察してみてくださいね。

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