「な゙にこれ〜!ナイキのロゴにそっくりじゃな〜い!」
おネエ口調のイケオジ、A教授が言った。
・
遡ること17年、私は武蔵野美術大学の2年生だった。
当時、私はどうしても受けたい授業があった。
しかし、その授業には定員があり、選ばれた人しか受講できない。
定員20名に対して、60名ほどの応募がある。
『どうしてこの授業を受けたいのか』
それを書いて提出。
作文をみて、担当教員が選考するという方法がとられた。
まぁ、見事に落選。落ち込んだ私。
文才のない自分が憎い。悔しい。
そして何より腹が立っていたのは、遅刻癖のある同級生や単位を落としがちな同級生がちゃっかり選ばれていたことだ。
「あの子とか、あの子とか、あいつとか!
遅刻するし、そのうち絶対来なくなるじゃん!」
そんな風に愚痴を漏らしていたところ、
「そんなに悔しいなら、それをバネになんか応募してみたら?」
と知人にアドバイスされた。
それもそうだなと思い、研究室前の掲示板を見た。
「リーニン、ファッションアワード?」
なんだかよく分からないコンテスト。
これが冒頭のナイキロゴのパクり疑惑、リーニンとの出会いである。
つづく
【お知らせ】
minne ART MUSEUMの特集ページに載ってます!
https://minne.com/features/237?uid=rB4XTWYO%2FpAIZgAjBE5cAg%3D%3D
(1番左上の睡蓮だよ)
ん?モネ睡蓮特集に載った話をメインに書くべきじゃ?
って思ったそこのあなた。正解!
でもなぜか、どうしてもこの話を今書きたいんです。
この話、最終的には、砲丸投げみたいな大きさの球体トロフィーを貰います。
乞うご期待!