今回もArikataのレターをご覧いただいてありがとうございます。
5月になり、新しい環境にも慣れ始め、ちょっと気持ちが緩んでくるタイミングかもしれません。
余裕が出てくると色々と目に止まることも増えてくるのではないでしょうか。
私は社会人になって長いのでそれほど環境の変化というのは感じないのですが、最近感じたことを書いてみたいと思います。
<自分と社会のズレ>
日々を過ごしていると、自分の望む理想の在り方や、自分らしさと社会の間に、小さなズレを感じる瞬間があるかもしれないなと思ったんです。
それは誰かが決めたルールや、長い年月をかけて作られた慣習が、自分の心や願いとどうしても一致しないからです。
社会の壁とぶつかる自分らしさ
例えば、最近話題となった、有名アーティストの新曲に込められた夫婦別姓への問いかけ。これは単に制度の話ではなく、自分が自分らしく在ることを望む人たちの、静かな叫びを表しているのではないでしょうか。
名前はアイデンティティそのものであり、自分らしい生き方を望む人々にとって、それを社会が認めないという現実は、大きな心理的負担となります。
抽象化して考えると、自分らしさを追求しながらも、それを許さない社会の壁にぶつかるとき、人はどうしようもないもどかしさや、静かな不安を抱えるということなのかなと思います。
(夫婦別姓についてはさまざまな歴史的な背景や、価値観があり、非常に難しい問題で私自身はどちらがいいということを言いたいわけではないのですが、今回の議論の中には人間の根源的な欲求としてこのような構造があるのではないかと思いました。)
<自分自身と真剣に向き合っている証拠>
私たちは誰でも、自分がどう在りたいのかを心の中で問い続けています。
しかし、理想の自分になるためには、ときに社会的な価値観や制度との葛藤を避けられません。
その現実の中で、「理想を追い求めていいのか」と不安になったり、「自分の願いはわがままなのか」と自己否定に陥ったりすることもあるでしょう。
ですが、自分が望む在り方を求めることは、決してわがままでも贅沢でもありません。
むしろそれは、誰もが持つ自然で尊い感情です。不安や葛藤を抱えるのは、あなたが真剣に自分自身と向き合い、理想の姿に向かおうとしている証拠ではないでしょうか。
<こう在りたいという理想に向かうこと>
そもそも、社会の枠組みは時代とともに変化してきました。その変化を促すのは、まさに一人ひとりが抱く小さな違和感や、静かな疑問から生まれる勇気だと思います。
私たちが自分の心に正直になり、「こう在りたい」という声をあげ続けることで、徐々にでも社会が動き始めるものです。
不安を抱えながらも理想に向かって歩むことは、決して簡単なことではありません。
でも、その一歩一歩は、自分らしく在るために欠かせない大切な時間です。
無理に自分を押し込めたり、社会の期待に応えようとして苦しんだりすることもあるかもしれません。
ただ、あなたの理想の在り方に向かおうとすることはとても大切なことだと思うのです。
<自己効力感の大切さ>
穏やかに、自分を否定せず、小さな一歩を踏み出すことから始めてみる。それが人生を豊かにするために必要なのではないかと思います。
社会はすぐには変わらないと思いますが、自分自身の心の在り方は、いつでも自分の手の中にあります。
不安を感じることもまた、自分らしく在ろうとする美しいプロセスの一部です。
大きな成果を出すことだけが人生を豊かにするのではないと思います。
小さな結果でも自分の理想に近づいたという実感が気持ちを前向きにしてくれると思います。
自分の心の声を大切にしながら、ゆっくりと前に進んでいきましょう。
理想の在り方を目指すあなたの姿は、きっと他の誰かにも小さな勇気を与えるはずですから。
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