先日のArikata3周年記念キャンペーンの中で販売開始しました「巡る 紬」。
https://minne.com/items/41903986
今回は、この新作「巡る 紬」に込めた想いをご紹介したいと思います。
Arikataでは「理想の在り方を目指す人の背中を押す」というコンセプトで作品作りをしています。ぜひ他の作品のレターもご覧いただければと思います🤗
<明確な夢がなくても、、、>
3年後、5年後、10年後といった将来の姿を尋ねられたとき、明確に言葉にできずに自分を責めてしまうこともあるかもしれないけど、それは決して悪いことではない
——「巡る 紬(つむぎ)」は、そんな私自身の想いを込めたアクセサリーです。
たとえ堂々と語れる夢がなくても、誰しもが昨日より今日、今日より明日を少しでも良くしていこうと、日常の小さな工夫を重ねているのではないか、と私は考えています。
たとえば、うまく焼けなかった目玉焼きを明日はもう少し上手に焼けるように努力する、といった些細な前進が、やがて理想や夢の糸口を紡いでいくのではないかと信じています。
<巡るシリーズのコンセプト>
四季が巡る中で、変化が起こらず、一見同じことを繰り返しているように感じていても、実は成長している。
同じことが繰り返されて、自分はずっと同じ場所にいるということはない。
四季が巡る中で少しずつでも確実に成長しているんだ、というイメージを螺旋を使って表現したのが、巡るシリーズになります。
明確な変化がなくても、少しずつ前に進んでいるからこそ、最終的には理想の姿や豊かな人生へとつながっていく——そんな考えをデザインに込めています。
<巡るシリーズとの共通点>
冒頭で申し上げたような小さな努力を積み重ねていくことが大切だ、という考えはこの巡るシリーズとの通じるものがあると思いました。
大それた夢がなくても、日々の"小さな"努力をしながら成長しようとすること。これが人生に彩りを与えてくれる。
その営みが積み重なって、いつのまにか素晴らしい成果物が出来上がっている。
巡るシリーズとの共通点を感じました。
<小さい巡る>
この想いをデザインしようと思った時に巡るシリーズの一つとして形にしたいと思いました。
小さい努力の積み重ね、ということから"小さい巡る"というのはどうか、と連想しました。
指輪だと、サイズがあるので物理的な大きさを小さくすることはできません。
そうであれば、体積をできるだけ減らすということで、華奢にするというのが良いのではないかと思いました。
そういう連想をして、"小さい巡る"="華奢な巡る"を作ろうと思いました。
<"紬"の意味>
次に、名前をどうするか。ただ華奢な巡るという名前にするのではなく、このコンセプトを表現できる名前がいいなと思いました。
小さな努力を積み重ねていく。それを表現する言葉を探した結果、「紬」という言葉を見つけました。
「紬」とは綿や絹から紡いだ糸から作った織物のことです。
「紬(つむぎ)」という言葉が、糸を紡ぎ、それを織り上げて生まれる織物が、まるで日々の小さな努力を積み重ねて理想や夢を実現していく様子と重なったのです。
紬は、生糸を短い繊維からつなぎ合わせ、丹念に織りあげることで、はじめて一枚の布になる。
その地道な過程が、毎日の小さな積み重ねと通じ合うと感じました。
<明日を少しでも良くする。>
「巡る 紬」は、大きな夢を描けないことへの後ろめたさを手放しながら、今の自分ができる小さな工夫や努力を大切にしていきたい、という私の気持ちの結晶のような存在です。
四季が重なっていくように、小さな行動も積み重ねれば、いつの間にか理想に近づいている——そんな静かな確信と希望を、指先でそっと感じ取っていただきたいと考えています。
https://minne.com/items/41903986