こんにちは!初めまして。
当店は手織りもの「さをり織り」を使って作品を作っています。
さをり織りってご存じですか?
1969年に城みさをさんが始めました。
それまでは織物は「均一で整っているもの」でした。1本糸が抜けた、ほつれた、切れた、そういうものは傷とされ商品になりませんでした。
ですが、城みさをさんはその傷の味わいに注目しました。
これは傷ではなく個性なのではないか、もっと個性を引き出して織りたい。
そうして織られた反物が「これは面白い」と高く評価され、そこから決まりのない自由な織り「さをり織り」が生まれました。さをり織りは心を織る織物だといわれています。
糸が抜けたりからまったりしてもいいので、小さな子供でも、手足に障害のある方でも織ることができます。
その糸の抜けや、ときには団子状になった糸が織りの独特なアクセントになります。またどのような糸でも織ることができます。
技術的に正解がなく、また失敗もない、どんな方でも織ることができるのがさをり織りです。
城みさをさんの「さをり四つの願い」というのがあります。
「1.機械と人間の違いを考えよう
2.思い切って冒険しよう
3.キラと輝く目をもとう
4.グループの皆で学ぼう」
私はこの「機械と人間の違いを考える」というのが、とても気に入っています。
織りながら考えます。
私にしか出来ないことはなんだろう?私がしたいことは何だろう?
これは遥かな自己探求の世界でもあります。