器のお手入れ方法

器のお手入れ方法

綺麗な状態で長くご使用頂く為に、ここでは器のお手入れ方法を紹介いたします。 ・初めて使用する前にすると良いこと ・普段のお手入れ方法 ・汚れが気になるときのお手入れ方法 上記3点を説明いたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて使用する前にすると良いこと ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆目止め 器の表面には小さな気孔が無数にあり、そこから調味料や油、珈琲等が染み込み、染みや臭いの原因となります。 ご使用前に『デンプン質』で気孔を塞ぐことにより、染みや臭いを予防することが可能です。 この処理を『目止め』といいます。 ※染み込みにくくすることができますが、完全には防げません。 ◆目止めをした方がいい器とは? ・陶器(当店の作品ですと『黒土』『備前土(赤土)』『焦げ茶』の粘土の作品が陶器になります) ・釉薬(ゆうやく/ガラス質の塗料)のかかってない器 ・『うさぎさんのためのウォーターボウル』等、常に水を入れた状態で利用する器 ※磁器でも表面に『貫入(かんにゅう/焼成時にできるヒビ割れ)』や『ピンホール/針でついたような小さな穴』等がある場合には、そこから水分等が染み込む可能性がある為、目止めをお勧めいたします。 ※以下の場合は目止めは不要です。 ・料理や濡れたものを乗せない場合  (乾燥したものしか乗せない場合や、飾っておくだけの場合は気孔に水分等が染み込む心配がない為、目止めは不要です) ・『ひんやり素焼きボード』  (こちらは『備前土(赤土)』を使用した陶器の製品ですが、気孔に水を染み込ませ蒸発する際の気化熱を利用するものですので、気孔を塞ぐ目止めは不要です) ◆目止めの方法 1)器が完全に浸る鍋に米のとぎ汁と器を入れます。(米のとぎ汁の代用品として小麦粉または片栗粉大匙1~2杯でも構いません) 2)水の状態から弱火~中火で15~20分ほど沸騰させます。(急加熱・急冷却は破損に繋がりますのでご注意ください) 3)鍋ごと自然にお湯を冷まし、8時間ほど漬け込みます。 4)器を取り出し、洗ってから水気を切って乾燥させます。 ※もし器が鍋底にくっついてしまった場合、弱火~中火でゆっくりと再加熱しながら、火傷しないよう箸等でそっと器を挟み揺らして頂くと外れます。器は取り出し常温で冷ましてから洗ってください。 以上が目止めの方法です。 器は目の詰まっていない新品のときが最も吸水性がある為、初めて使う前に目止めを行って頂くことをお勧めいたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・普段のお手入れ方法 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 陶器は表面に多くの気孔があります。長時間、料理等を入れた状態にしておくと器の内側に臭いが染み込み、洗っても取れにくくなります。料理や調味料等の保存用の器には適しません。 ◆ご使用前に毎回水に潜らせてから使って頂くと染みや臭いが付きにくくなります。 ◆ご使用後はすぐに洗い、しっかりと乾燥させることで染みや臭い、またカビを防ぐことができます。 ※流し台等の濡れた場所に長時間置いておくと底の部分から水分を吸収しカビの原因になります。 ◆保管される際には、しっかりと乾燥させてからしまってください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・汚れが気になるときのお手入れ方法 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 器の汚れや臭いは、染み込んだ調味料等・雑菌・カビが原因です。 下記方法で改善する場合がありますのでお試しください。 ・重曹で煮沸する方法。  1)器がすっぽり浸るサイズの鍋に器と重曹大匙2~4杯を入れます。  2)水の状態から弱火~中火で温め、5分程沸騰させます。(急加熱・急冷却は破損に繋がりますのでご注意ください)    3)鍋ごと自然に冷まし5時間程浸け置きます。    4)中性洗剤でよく洗い、しっかりと乾燥させます。 ・漂白剤で除菌。  (酸素系ですと臭いがつかないのでお勧めです) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・最後に ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここまでお目通し頂き、ありがとうございました! ご紹介したお手入れ方法は必ず実施しなければいけない訳ではございません。 ご使用頂くうちに出てくる器の変化は『味』と考えるのも器の楽しみ方かと思いますので、おひとりおひとりに合った方法で陶磁器を楽しんで頂けますと幸いです^^

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