煉りきりあん（白）

間もなく販売を開始します。もう少しお待ち下さい。 数年前、親しくしていたお茶の先生にお抹茶をご馳走になりました。 気楽に来てねと言われてノコノコ出掛けてしまいましたが、こちらに遠慮気兼ねさせないように、でも丁寧に振舞ってくださいました。とても和やかな雰囲気の中で初めてのお薄とお菓子を頂きました。 招く方は、趣向を凝らして床の間に掛け軸や花を活けます。 客として招かれた方は、掛け軸やお花、調度品などから、相手の気持ちを汲み取るわけです。 そうした事を教えて下さいました。 さて、和菓子は比較的にシンプルな材料で、形や色などで季節を表現します。 具体的な形もありますが、抽象的で説明がないと分かり難い形もあります。 相手の心を読み取るのが、日本文化の一つの大切な部分であもあり、美なのかもしれません。 今回ご用意させて頂くのは、和菓子の中でも茶会の席の上生菓子を作る際に使う「煉り切りあん」です。 「煉り切りあん」とは、白あんと白玉粉（求肥　ぎゅうひ）を混ぜてつくったあんです。 基本は白で、食紅を使って着色し、季節を表現します。 今は、出来上がったものを受け取る事が多い便利な世の中ですが、作る機会、経験をして頂く不自由さも一つには大切な機会、経験だと考えます。 赤でも、大人が言う赤もあれば、子供がいう赤もあるでしょう。お花を模してみるだけでも、10人が作れば10種のお花ができるのも実は楽しい事です。 そうした楽しさを味わって頂きたく、「煉り切りあん（白）」の準備をしています。 白いんげん、砂糖、水あめ、白玉粉を原料とし、アレルギー等に心配な方でも比較的に安心して食べて頂ける自然食品でもあります。 画像の煉り切りはイメージで着色していますが、お届けするものは着色していない商品となります。 思ったより多くのレシピ動画や本が出ているようなので、気に入った手本を参考に是非自分が感じた今（季節）を表現いただけたら幸いです。 ここで紹介している内容は、秋田県仙北市角館町にある創業１４０年の「後藤福進堂」さんに師事頂きました。