月の和歌ペア・キーリング：十三夜

『百人一首』の月の和歌12首を取り上げ、上句と下句を月の意匠を施したキーリングに仕立てました。 上句と下句が描かれた半月形の持ち手を2つ合わせると、完全な月と和歌が現れる仕掛けです。 全て恋歌というわけではありませんが、大切な人とペアで携え、古の人の和歌に想いを馳せながら帰路の月を愉しまれては如何でしょうか。 開封する瞬間もドキドキするハート形の小箱に入れてお届けします。 ◆技法について 表面には和歌から連想して描いた2匹の兎の図案を水彩色鉛筆と卵テンペラで、裏面には二日月から下弦の月までの12の月(新月と晦は省略)の様子をそれぞれ黄金テンペラで表現しています。 裏面の和歌の書体は、江戸中期の女流書家である佐々木照元が手掛けた三巻三軸の『百人一首』(跡見学園女子大学所蔵)の文字を写しています。 しなやかで余白の美しい字形です。 ◆和歌について 『百人一首』には月の歌が12首収められています。 恋歌が全体の4割以上を占める『百人一首』ですが、月の歌に関しては恋歌として分類されているものは4首と意外と少ないです。 この作品に描かれている和歌： ー　秋風にたなびく雲の絶えまより もれ出づる月の影のさやけさ　　左京大夫顕輔 秋風に雲がたなびいて、隙間からこぼれる月の光の何と静かなことだろうか。 ◆材料について 石膏、顔料、木材(檜)などを使用しています。 イタリア純金箔(23.75K)を使用しています。 付属の紐(マクラメロープ)は取り外し可能です。2つのキーリングで色味を逆にご使用されたい時に、お試し下さい。 制作過程にご興味のある方は、Twitterで紹介していますのでぜひご訪問下さい。 ◆お取り扱い上の注意 ・この作品は防水・防塵加工のため、表面に水性ウレタンニスを塗装しています。軽い衝撃や水分には耐えられますが、尖ったモノで引っ掻いたり鋭い衝撃を与えると破損する恐れがあります。 ・リングとお手持ちの鍵は、ナスカンの爪に掛けて頂くことで連結できます。 ・1つずつ手作業で制作しているため、歪みや軽微な傷が入っている場合があります。最大限品質向上に努めておりますが、ご了承下さい。 ◆保証について 万一部品が破損したり、絵画面に傷が入ったりなどありましたら、ご相談下さい。 送料(往復)ご負担頂きますが、修復費用は無料でご対応致します。