木版画で暑中見舞い　～月下美人（ゲッカビジン）～

画仙紙ハガキに木版で月下美人を摺りました。 １セット3枚入りです。 月下美人は晩夏の季語だそうです。 クジャクサボテンの一種で、夏の夜に咲き始め、朝にはしぼんでしまう、はかない一日花です。 また別名「月来香（ゲツライコウ）」といい、花からジャスミンに似た柔らかい香りが漂います。 夏の夜に香りが漂ってくるところを想像しながら作りました。 ハガキは機械漉きの画仙紙〈越前〉を使っています。白く、表面に少し凹凸があります。 水彩絵の具に糊をまぜて摺っているので、水がつくとにじみます。 色ごとに版を掘り、手で摺っているので、少しずれたり色がかすれたりします。 木版画の味として楽しんでいただけると嬉しいです。