木版画で季節のぽち袋　〜流氷〜

和紙に木版で流氷を摺り、ポチ袋をつくりました。 １セット3枚入りです。 流氷は仲春の季語です。 流氷はオホーツク海の最北西部沿岸で11月ごろに誕生し、成長しながら季節風や海流に乗って南下して、1月下旬から2月上旬に北海道のオホーツク沿岸にたどり着くそうです。 この海水が凍って出来た流氷（海氷）自体には塩分がほとんど含まれていないそうです。 「混ぜても混晶をつくらない物質で不飽和溶液をつくり、これを凍らせると、溶媒と溶質に分離する」という法則があって、塩分は海氷の外に排出されるそうです。氷が厚くなれば厚くなるほど海氷に含まれる塩分は減少するのだそうです。 ただ、海水から上げたばかりの海氷は、海水に浸かっていたので、しょっぱいそうですよ。 縦138ｍｍ×横70ｍｍ（上部折り曲げた状態で、縦121ｍｍ×横70ｍｍ） 手作業でカット・成形しているため、多少のばらつきがあります。 和紙は白い奉書紙で、厚みがあり、しっかりしています。 水彩絵の具や墨に糊をまぜて摺っているので、水がつくとにじみます。 色ごとに版を掘り、手で摺っているので、少しずれたり色がかすれたりします。 木版画の味として楽しんでいただけると嬉しいです。