ガラスの雫の小さなオブジェ 「金木犀の花舞」

炭酸水に柑橘のジャムを溶かして楽しんでいた時のこと。 グラスの中を舞う黄色やオレンジのジャムを見て、ふと「綺麗だな」と感じました。 季節柄、そのジャムが金木犀の花のように思え、「このイメージで雫を作ってみよう」と考えて制作したのがこちらのオブジェです。 無色透明のガラスを下地に、オレンジや黄色、そして雰囲気を和らげるために白のガラスを細かく重ね合わせています。 ガラスが重ね合わさるごとに重力や延伸力、表面張力などによって黄色やオレンジのガラスたちはいろいろな形に変化し、まるで風に舞う花びらのようです。 ベースが無色透明だけでは少し物足りないかなと、雫の下の部分には明るい黄色のクリアガラスも混ぜ込みました。 最後に銀上澄を練り込んだ透明なガラスを一巻き、涼やかな秋風をイメージしたささやかな輝きを添えています。 制作は自宅のリビングの一角を小さな工房にし、バーナーを使ってガラスを溶かしながら行っています。 ガラスの粘りと重力と遠心力によって作り出される優しい曲線と、その透明感は、ガラスならではのものだと感じています。 置物として自立できるよう、ガラスの底を少しだけ平らにして仕上げました。 触るとゆらゆらと揺れますが、問題なく飾っていただけます。 なお、こちらの雫には2〜3箇所ほど黒ずみが入った場所ができてしまったため、通常よりも少しお安めの価格にて出品させていただいております。 黒ずみの様子は4〜6枚目の写真にてご確認いただけます。 繊細で優美な自然の色彩。それをそのままに表現することは難しく、できているとはとても言えないけれど、そこに感じた優しさや感動を少しでも作品に表していけたらと思い、制作しています。 光のあたる窓辺、机の上、玄関、、、。 お好きな場所に飾っていただき、ガラスならではの透明感と色彩、柔らかなフォルムをお楽しみいただけましたら幸いです。 ＊サイズと重さ＊ 高さ：3.2cm 幅：2.2cm 重さ：18g