絵画「メリーの日課」（原画） 〜暮らしに絵画を〜

「メリーの日課」作/あづまゆき メリーは朝起きて身支度を手早くすませると 真っ先に紙とペンを手にとります。 そしてメリーの心の泉の一番深いところまで潜り、 そこにある自分の本当の気持ちを紙に記すのです。 文字を連ねるごとに、それは優しい輝きを 増してゆきました。 メリーは輝く紙を封筒に入れ、光が溢れださぬよう しっかりと封をします。 神様とメリー以外は誰も読んではいけない印として 赤い封蝋をしました。 封蝋の模様はメリーの好きな薔薇と決めていました。 メリーは大事な封筒を胸に抱きしめながら 家の中で一番空に近い屋根裏部屋へと それは優雅に階段を上るのでした。 その時メリーの家族はみんなこう思っていました。 『メリーは屋根裏でお人形と遊んでいるのだ』 でもね、本当はちがいます。 メリーはその後、屋根裏部屋から空へとつづく 螺旋階段を駆けのぼります。 まるでペガサスのように。 そうして神様の御前に封筒をおいてくるのでした。 メリーの心のおき場所にはそこが相応しいと メリーは分かっていたからです。 神様が喜んでいるのでしょうか。 メリーが行くと、決まって空が金色にやさしく 輝くのです。 さて！ 帰りはパラシュートで優雅に街におりてきます。 薔薇模様の封蝋はいつの間にか一本の薔薇に変わり、 メリーはそれを持って屋根裏部屋へと降り立ちます。 “これがメリーと神様だけの秘密の日課”なのです。 メリーが屋根裏部屋へ戻ると、 間もなくおばあちゃんが下からメリーを呼びます。 「メリーや、美味しいマフィンが焼けたよ」 メリーは空を見上げて静かに一つ瞬きをして、 そして「はあい」と返事をして 家族みんなでおばあちゃんのマフィンをいただきます。 メリーはお澄まし顔でおいしくマフィンを食べました。 心からの感謝を捧げながら。 　　　　＊ ＊ ＊ ♤和のお部屋にも、洋のお部屋にも合います。 ♠︎飾りやすいサイズ。 ♤壁に立てかけても、ピンでとめても大丈夫です。 　（絵画の裏側に吊り紐がついています） ♠︎贈り物にもぜひ。 ＊ ＊ ＊ ◇タイトル〈メリーの日課〉 ◇サイズ　F8（455×380㎜） ◇ストーリー付き（紙にプリント） ◇額無しでも飾れます 　（額無しでの納品になります） 　　＊側面も着色しています。 　　＊画鋲やフックなどにかけられるように 　　　裏面にヒモをはってあります。 　　＊そのまま壁に立てかけても美しいです。 ◇額をお買い求めの際はF8サイズ用のものを 　お選びください。 ◇花を飾るように、絵をお家に飾りませんか？ ◇贈り物にもぜひ 　（ご自身のために、大事な人のために）