インタビュー

親子おそろい服ブランド・DOUDOUさん「幸せを育むリンクコーデ」

大人かわいいデザインの親子おそろい服で、ママたちから絶大な人気を集めるDOUDOUさん。その洗練されたデザインはいつどのように生まれるのでしょうか。制作をはじめたきっかけから、話題のコラボレーションアイテムについて、さらには今後の展望まで。たっぷりとお話をうかがってきました。

大人かわいいデザインの親子おそろい服で、ママたちから絶大な人気を集めるDOUDOUさん。その洗練されたデザインはいつどのように生まれるのでしょうか。制作をはじめたきっかけから、話題のコラボレーションアイテムについて、さらには今後の展望まで。たっぷりとお話をうかがってきました。

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おそろい服をつくる理由

DOUDOUさんの親子リンク服は、ファンの方、リピーターの方がとても多いですよね。

DOUDOU 趣味だった洋服づくりがこうしてブランドとして、たくさんの方に見ていただけているのは、minneに出会えたからこそです。もともとは、JUGEMブログをやっていた友だちにminneを教えてもらってはじめたんですが、当時は「1年にひとつ売れればいいな」ぐらいの気持ちだったんです。

1年にひとつ……!実際はどうでしたか?

DOUDOU 販売をはじめて2か月はまったく音沙汰がありませんでした。でも3か月目で1着売れたんですよ!「自分がつくった洋服を、よろこんで買ってくれる人がいるんだ!」ってすごく感動しました。レビュー機能でお客さまの反応が知れたことが制作の励みになって、「もっと違うデザインも出してみたい」「色はこんなものもあったらいいかな」って、どんどん作品が増えていきました。

はじめから親子リンク服をつくられていたんですか?

DOUDOU 娘が生まれて「私がつくったワンピースを娘に着せたいな」という想いから、子ども服をつくりはじめました。minneに登録したのもそのころだったので、はじめてから3~4年は子ども服だけを販売していましたね。お買い上げくださる方からたまに「子どもの洋服と似たような感じでいいから、ママの洋服もつくってほしい」と言われて、個別でつくってさしあげることはありました。

ブランド名のDOUDOU(ドゥドゥ)はフランス語で、「夜いっしょに眠るぬいぐるみ」という意味を持つそう。「ずっとそばにいたくなる、心地いいお洋服を提供したい」という想いをこめて名付けられています。ロゴに入っている2011は娘さんが生まれた年、さらにウサギ年に生まれたことから、ウサギがモチーフになっています。娘さんへの愛がつまったブランドです。

今のように、親子リンク服というカタチになったのはいつ頃なんですか?

DOUDOU 実はここ3年くらいなんですよ。ママたちからの「ほしい」という声はもちろんなんですが、「いつか子どもが生まれたら、DOUDOUさんの親子服を着るのが夢でした」とか「子どもとおそろいの服を着るという夢が叶いました」というメッセージが届くようになって、私自身もリンク服をつくりたいという気持ちがどんどん強くなっていったんです。もう、売れる・売れないではなくて、誰かがよろこんでくださるならそれでいい!誰かの役にたてているほうが私は満たされるんだな、って。妻になり、母になるということは女性にとってとても素晴らしい経験であると思っています。これから妻となり、母となる女性たちの幸せの象徴になれるようなブランドであり続けたいです。

品と愛らしさを両立

強い想いがあって誕生した、親子リンク服だったんですね。DOUDOUさんのリンク服は大人からも子どもからも愛されるデザインという印象が強いです。

DOUDOU ありがとうございます。DOUDOUの洋服はすべて、私が娘と着たいと思うものなんです。大人の服はできるだけシンプルに、子どもの服はフリルやボタンなどディテールにこだわって、可愛らしさと子どもらしさが出るようにしています。大人は大人の、子どもは子どもの魅力が引き立つように心がけています。

デザイン自体はどのように生まれているんですか?

DOUDOU 私の場合、デザイン画はほとんど描かずに、縫製しながら制作していくスタイルです。生地を見て「この生地はこういう形にすると可愛くなるな」と思ったら、すぐにパターンを起こしちゃいますね。あと、着ているシーンをイメージすることもよくあります。「ハワイのラニカイビーチを歩いているママと子どもに着てほしいな」とか「アマン東京のアフタヌーンティーを楽しんでいる親子に着てほしいな」とか。具体的なイメージを持って、頭の中でデザインをしていく感じです。

DOUDOUのデザインをまとめたパターンブックも人気を集めていますね。

DOUDOU ありがたいことに好評をいただいていて、現在は5刷目の再販を控えています。韓国語版、フランス語版も出版されました。私はみなさんに「子どものために洋服をつくること」をぜひ体験してほしいなと思っているんです。もちろん、忙しい方や裁縫が苦手な方が無理をしてつくることはないんですが、本当に素晴らしい経験なので。子どもって、ママに洋服をつくってもらったことを忘れないんですよ。大人になってもずっと覚えてる。どうして忘れないのかって、それはすごくすごく嬉しかったからなんですよね。そのくらい特別な体験なんです。だからぜひつくってほしい、そういう想いから全国の百貨店でワークショップを実施したり、インストラクターの育成にも力を入れています。

爽やかなコラボ作品が完成

さまざまなことにチャレンジされているDOUDOUさんですが、今回はハンドメイド作家さんの支援プロジェクト『minneとhaco!のone+moreプロジェクト』にも参加されているんですよね。

「作家さんもインドの綿農家さんも大地もハッピーに!」という想いのもと、 minneとhaco!がコラボレーション。量産のお手伝いや販路拡大など作家さんの「困った」を解決していくプロジェクト【one+more プロジェクト】が始動しました。 第一弾はminne作家さん8名が、インド産PBPオーガニックコットンを使って作品を制作。できあががった作品は基金付きで販売し、インドの綿農家や大地の支援につなげていきます。

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DOUDOU 今まで量産をしたことがなかったので、すぐにトライしてみたいと思いました。オーガニックコットンの素材感はイメージできていたので、デザインはすぐに決まりましたね。私が思い描くカラーがあるかを心配していたんですが、ぴったりの色があって感動しました。

制作する中で、難しかったところはありますか?

DOUDOU 襟まわりのレースの配置は入念にチェックしました。細かい配置の仕方や向きで全体のイメージが変わってくるんです。妥協せずにすすめた甲斐があり、仕上がりはイメージ通りでした!

DOUDOU 今回のコラボはDOUDOUがイメージするテイストや要望を丁寧に聞いてくださり、ほぼ取り入れてくださったので、大満足でした。たのしくワクワクしながらプロジェクトに参加できました。貴重な機会をいただいたことに感謝しかありません。オーガニックコットンのカラーバリエーションもとても美しく、種類が豊富で驚いたので、別のカラーでも機会があればデザインしてみたいです。

どんなコーディネートがおすすめですか?

DOUDOU 発売時期の5月に合わせて、親子で行く夏休みのお出かけやご旅行に着ていただけるように、爽やかで品のあるデザインを意識しました。ワンピースをメインに、羽織りものや靴などの小物はできるだけシンプルにまとめていただけると、おしゃれなスタイルに仕上がるかと思います。

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国内外へ広がる夢

おそろい服を身にまとった親子をイメージするだけで幸せな気持ちになりますね。

DOUDOU 本当にそうですよね。幸せな記憶とともに受け継がれていくブランドでありたいです。DOUDOUのお洋服で育った子どもたちが、大人になってまた自分の子どもに着せたいなって思ってもらえるようなブランドでいたい。DOUDOUは3世代ブランドなんだよ、って言えるようになりたいです。

最後に、DOUDOUさんの今後の展望について教えてください。

DOUDOU 「全国の百貨店を巡る」という目標は、まさに今、回っているところで達成中です。次、DOUDOUのアトリエを全国47都道府県に置きたいですね。全都道府県にひとりずつ、インストラクターを増やしていって、親子リンク服づくりのたのしさを伝えていきたい。日本を飛び出して海外でもワークショップをやりたいな、とも思っているんですが…。まずは国内で「全国制覇」を目標にがんばっていきたいですね。


プロフィール

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DOUDOU(大川小百合)さん

旅とミシンを愛する親子リンク服デザイナー。その上品で可愛らしいデザインにリピーターが続出。ワークショップやインストラクター養成の講師としても尽力。

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