インタビュー

【minne×テナライ】こころがほんわか和む、H+さんの羊毛人形キット

自宅で手軽に、ものづくりのレッスン体験ができる「テナライ」を知っていますか?毎月、材料キットが届き、動画を見ながら作品をつくることができる通信講座で、minne作家さんのレッスンも大好評。「minneとものづくりと」では、ご参加いただいている作家さんに取材し、その制作秘話をうかがってきました。

自宅で手軽に、ものづくりのレッスン体験ができる「テナライ」を知っていますか?毎月、材料キットが届き、動画を見ながら作品をつくることができる通信講座で、minne作家さんのレッスンも大好評。「minneとものづくりと」では、ご参加いただいている作家さんに取材し、その制作秘話をうかがってきました。


今回は、羊毛作家のH+(えいちぷらす)さんの「羊毛の人形キット」をご紹介します。

プロフィール

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H+さん

羊毛を使用して人形や雑貨を制作。企業とのコラボレーションや、ムック本への作品提供など幅広く活動中。

出会った瞬間「ひと目惚れ」

羊毛作品を制作しはじめたきっかけをおしえてください。

H+羊毛との出会いは手芸店でした。目にした瞬間に、そのあたたかな風合いにひと目惚れ。どうやって形づくられているのか初見ではまったくわからなかった点にも、興味をそそられました。人形づくりをはじめたのは、娘を笑わせたいと思ったからなんです(笑)。

どうりでH+さんの作品には、かわいらしさだけでなく、思わず笑顔になってしまうようなユーモアを感じていました。普段、作品をつくるうえで大切にされているのはどんなことでしょうか。

H+
「自然光のもとでつくる」ということは徹底しています。なので、日が暮れたら作業はおしまいです(笑)。色味や表面の細かな凹凸などは、人工灯ではわからないことも多いんですよ。それから「よい気分で向き合うこと」。わたしの勝手な思い込みかもしれませんが、つくり手の“気分”は作品のたたずまいに反映されるように思います。気がのらないときは無理をせず、好きな本を読んだり、運動をしたり。休むときはしっかり休みます。ワーカホリックになりがちな職種だと思うので、自分でメリハリをつけることが大事かなと思っています。

縁が縁を呼ぶ

見た目にも心地いい、愛される作品をつくり続ける秘訣にもなっていそうですね。minneにも数多くのファンをもつH+さんですが、minneのお客さまとのやりとりはいかがですか。

H+
作品(人形)をお迎えしてくださった方々からいただくメッセージが、なによりのご褒美です。手にされたときの様子はもとより、ときにはその方の人生観が垣間みえるような深いお話をうかがうこともあります。minneで販売をしていなければつながることもなかったご縁だと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。

縁を大切にされるH+さん。今回はminneを介して日本ヴォーグ社のテナライと「キット化」でつながるという縁が生まれました。完成したキットをたのしんでいただく方々と、これからさらに新たな縁が次々と生まれていくことでしょう。

H+
最初にキット化のお話をいただいたときは、実はかなり腰がひけていたんです…。でも引き受けるからには、みなさんに心からたのしんでいただけるものを!と覚悟をもってキット制作に取り組みました。

どのような心構えでキット制作をされたのでしょうか?

H+
とにかく「出し惜しみをしない」ということです。そもそも惜しむほどの経験もキャパもないのですが(笑)、アイデアも知識も、いま自分が出せるものは全部出す。そのうえで何を選んでいただくかは、頼もしいテナライの担当さんにお任せしました。

あたたかみあふれる世界観

H+さんの人形キットでつくることのできる作品をずらりと並べると、まるでおとぎの国の仲間たちのような、たのしいラインナップに。

H+
初回から順を追ってさまざまなテクニックを身につけながら、人形やブローチなどをおつくりいただける構成になっています。ポイントをまとめたミニ動画もぜひご覧いただきたいです。

1ヶ月目:「森の小鳥たち」



シンプルなフォルムの小鳥をモチーフに、しっかりとしたベースのつくり方や、表面を滑らかに整えるコツなどを学ぶことができます。

2ヶ月目:「森のおんがく隊」



帽子や小さな手、楽器など小さなパーツのつくり方をマスターすることができます。

3ヶ月目:「森の仲間のティータイム」



これまでにマスターした事を活かして、ウサギとトラの半立体のブローチをつくります。

ストラップ、しおり、人形、ブローチとさまざまなアイテムをつくることができるところも、うれしいポイントですね。

H+
そうですね。置いて、眺めて、身につけて。キットをつくっていただいた方にはもちろん、完成したアイテムを目にとめていただいたすべての方に、ほんのすこしでも笑顔になってもらえたらなによりです。

H+
ちなみにキットの羊毛は、手触りや刺し心地に重点を置いて選び、色数もできうる限りたくさんそろえていただきました。予算と格闘いただいた担当者さんにも本当に感謝しています。

想像をカタチにできるたのしさ

H+さんが思う、羊毛の魅力とはなんでしょうか?

H+
やはり“手触り”でしょうか。あとは、特別な知識がなくても直感的に、頭の中のイメージをそのままカタチづくることができるところも大きな魅力だと思います。

羊毛フェルト初心者でも、大丈夫でしょうか?

H+
はい。キットのレッスンシートをよく読んですすめていただければ大丈夫です。基本的にはニードルと呼ばれる針で羊毛をチクチクと刺していくだけなので、作業スペースも小さくてすみますし、隙間時間にちょこちょこと進めていくことができます。「手芸」のくくりで扱われることが多いようですが、和裁や洋裁よりもどちらかというと粘土細工のような「工作」に近い感覚でたのしんでいただけると思います。丁寧に仕上げようと思えばそれなりの根気が必要になりますが、ほどよくいい加減でもOK。自分でゴールを設定できるマイペースな人に向いているような気がします。

今後、作品づくりや販売において挑戦されたいことをおしえてください。

H+
自身の別ブランド「 i+」とのコラボで、天然石と羊毛をからめた作品を展開してみたいです。異素材を組み合わせることで、新しく面白いものがつくれたらいいですね。まだまだ構想段階ですがいつか実現したいです。

異素材ミックスで生まれる新しい作品群、たのしみにしています。それでは最後に、受講を考えている方々にメッセージをお願いします。

H+
ニードルフェルトの魅力は、羊毛を針で刺していくだけという手軽さだと思います。特別な技術は必要ありません。こちらのキットで、基本的なテクニックやちょっとしたコツを身につければ、あとはいくらでも応用を効かせることができます。ほんの短い隙間時間にでも、柔らかな羊毛に触れ、無心に針を動かすことで、ハートの奥から癒されていくのを実感していただけるのではないでしょうか。知るほどに奥深いフェルトの世界。その扉を開けるきっかけになれたらうれしいです。

H+さんの作品ギャラリーをみる



H+さんの羊毛の人形キットをはじめ、「テナライ」にはさまざまな手づくりにまつわるミニレッスンがずらりと取り揃えられています。新しい趣味をおさがしの方にもおすすめです。ぜひはじめてみてはいかがでしょうか。

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minne×テナライ



日本ヴォーグ社の作って学べるミニレッスン「テナライ」とminneの人気作家さんがコラボレーション。「H+さんの羊毛の人形レッスン」にぜひ挑戦してみてください。

詳細はこちら

取材・文 / 西巻香織

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