特集

扉を開けたくなるカード vol.3 「asheliaさん」

作品にそっと添えられていることも多い、クリエイターの名刺やショップカード。イベントやお店に出かけて持ち帰ったり、手渡しでいただいたり…と、普段からたくさんのカードを受け取る編集部スタッフが、心に残った1枚をご紹介します。その人に会いたくなるような、作品を覗きたくなるような、お店に足を運びたくなるような…そんな、次の扉を開けたくなるカードがいっぱいです。

鮮やかな色づかいと、やさしい水彩画の風合い。今回はご紹介するのは、コレクションの中でも、一際目を惹く美しいカードです。作品の印象が、そのまま詰め込まれているようなデザイン。作り手のasheliaさんにお話をうかがいます。

ashelia
やさしさや透明感を大切に、水彩のようなアクセサリーを手がける作家さん。
https://minne.com/@ashelia


昨年末に新しく

いつまでも眺めていたくなるような美しさです。このショップカードは、いつ頃から使われているものでしょうか?

asheliaさん
これは、昨年開催された「minneハンドメイドアワード2018」の最終ノミネートが決まったあとに「新調しよう」と、つくり直したものなんです。

平面から立体、さらに平面へ


おもて面は、まっすぐな目線を向けてくれる猫ちゃんがかわいいですね。小窓から覗いているようで。

asheliaさん
ありがとうございます。目印になるよう、ショップアイコンとして使っている、手描きの猫を目立たせてみました。

asheliaさん
裏面はノミネート作品の写真をプリントしています。


 
これは、水彩画だとばかり思っていましたが、写真だったのですね。

asheliaさん
もともと、画用紙の上に描いたものを作品にしているので、平面から立体にしたものを、さらに写真にして平面に戻す、ということをやってみました。絵画のような表現になり素敵だなと考えたんです。直接描いた作品のように見えるよう、あえて作品の一部だけを切り取った構図にしています。

作品が持つ世界観を大切に


asheliaさんの作品の印象が、そのままこのカードにぎゅっと閉じ込められているように感じます。

asheliaさん
一枚のカードではありますが、そういった工夫や作品の風合いなどを、すこしでも感じていただけるように、小さな紙面でどう伝えるかを大切にしました。カードを見て、「気になるな」とご興味を持っていただければうれしいです。
 


実際、名刺交換などをされる際に、なにか言われることはありますか?

asheliaさん
「あっ、この作品の方ですね」とか「見たことあります!」と言っていただけるようになったことは、とてもうれしい驚きでしたね。これからもクロッキー帳をいっぱいにしながら、いろいろな作品をお届けしたいと考えています。

 

最後に、asheliaさんのものづくりを覗いてみましょう。

おすすめの2作品を選んでいただきました。  

 

水彩トリミング星屑flowerバレッタとピアスset


カードのデザインにもなったバレッタとピアス(イヤリング)のセットです。水彩画を身につけているような美しさが魅力。「後ろ髪から耳にかけて、程よい距離で世界観が繋がればと、という想いで制作したセットです」とのこと。
作品を見る

七色桜 <和*水彩花とスワロフスキー> ピアス


中央にはスワロフスキークリスタルが光る、お花のピアス(イヤリング)。ひとつのお花の上で混ざり合う、透明感のあるカラーがたのしめます。「どの色味が良いかは、気の向くまま自由にお選びください」とのこと。

作品を見る
 

 

扉を開いて
asheliaさんの作品が持つ美しい世界観が、小さなカードの上で見事に再現されていました。裏面が写真だったとは驚きです。素敵なご解説をありがとうございました。(聞き手/ 中前結花)

【連載】扉を開けたくなるカード
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