気づけば増えているコレクション
「お部屋は紙ものでいっぱい」、そんな話をよく聞かせてくれる同僚がいます。名前は、みっころちゃん。いつか、そのコレクションを見せてほしいとお願いしていました。
みっころちゃんは、とにかく便箋・ミニカード・ポストカード・ポチ袋が大好きなんだとか。学生のころから、こつこつと集めはじめ、今ではファイルもいっぱいに。さらには「保存用ファイル」と「使う用ファイル」に分けているというから、その熱心さがうかがえます。
・右上:「kin.iro.hitode」さんのうさぎとサクランボのレターセット
「手紙」としても、ちゃんと使う
すごい枚数だね。だけど、種類別に分けられていて丁寧に扱っていることがとてもよくわかります。
みっころちゃん
最初は、好きなアーティストに送るファンレターをこだわりはじめたのがきっかけだったんですが、もうやめられなくなってしまいました。ファイルやポーチに分けて、管理するのもたのしいですね。
「コレクション」として、保管して眺めるのがたのしいのかな?
みっころちゃん
特に気に入っているものは部屋の壁にたくさん貼っていたりもするので、たしかに眺めているとしあわせですね。だけど、手紙もたくさん書くんですよ。
実際に、ちゃんと使ってるんだね。
それぞれに、それぞれの思い入れ
三角だったり、折りたためたり。ちょっと変わった形のレターセットはInstagramで見つけることもあるんだとか。
どういうときに手紙を書くの?メッセージの交換はオンラインでもたくさんしてるでしょう?
みっころちゃん
そうですねえ。だけど、贈りものや借りた漫画を返すときに添えたり、会社の先輩にちょっとした感謝を伝えたり…ささいなことでもなるべく気持ちを伝えるように心がけていて、それには手で書く手紙がいちばんかなあと思うんです。
たい焼き、メンチカツ、チョコレート…おいしそうなミニカードたち。
そういえば、みっころちゃんが「食パンのミニカード」に書いてくれたメッセージカード、まだ引き出しにしまってます。本当だ、うれしいね。
みっころちゃん
よかった。このチョコレートのカードも一緒に働いている子に送ったし、このサンドイッチのカードは、引っ越すときお世話になっていた美容師さんに送ったもので、とっても思い出深いんです。このメンチカツは部屋の目立つところにずっと飾ってます!
メンチカツ好きなの?
みっころちゃん
いや、食べれないんですよ。
なんじゃそりゃ。
「切り絵」で表現されたミニ便箋は、その曲線の美しさがお気に入りなんだとか。
ポチ袋のコレクションもいいですね。買う場所は、だいたいいつも決まったところ?
みっころちゃん
いろんなところで買いますね。蚤の市のようなイベントだったり、お土産さんだったり。だけど、吉祥寺にあるPAPER MESSAGEは関西に住んでいたころから通っているお店で、季節によって商品が入れ替わるのでいつ行っても本当にたのしいんですよ。
たまらないスポットだね。
みっころちゃん
息をするように買っちゃう。
困ったね。でも、行ってみたくなっちゃった。
ポストカードもいっぱいありますね。どれも惹き込まれるイラストばっかり。素敵だなあ。
みっころちゃん
実は、ポストカードだけはあまり「手紙」としては活用していなくて。ファイリングしたり、壁に飾ってたのしんでいますね。ポストカードって、作家さんの絵をそのまま縮小して落とし込んだようなデザインが多いので、「素敵なイラスト!」と惚れ惚れして買っちゃうんです。
ああ、それはよくわかります。 ポストカードって、実はすごく「贅沢」なんだよね。
みっころちゃん
そうなんですよね!どれも大事な作品です。
アートで壁をいっぱいに
これからもどんどんコレクションは増えそうですね。
みっころちゃん
そうですね。まだまだ買いたいものもあるし、早く使いたい手持ちの便箋もたくさんあるし…
集めるのも、飾るのも、使うのもうれしいって、すごいことだね。それに、受け取ってもうれしい。
みっころちゃん
本当ですよね。どれも小さな紙にぎゅっと表現が詰まった「小ちゃいアート」だと思うので。部屋の壁一面を、そんなアートで埋め尽くすのが目標ですね。
みっころ
個性的なアクセサリーと紙モノが大好きなminneスタッフ。家ではせっせとレターセットやポストカードをファイリングしています。
取材・文 / 中前結花 撮影 / 真田英幸
【連載】コレクターズ
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