本との出会い
みなさん、刺繍は好きですか?わたしは、やさしさやあたたかみを感じる「手刺繍」が大好きです。今回は、ふらりと訪れた書店で見つけ、ひと目惚れしてしまった刺繍の本『5つのステッチでできる annasの刺繍工房』をご紹介します。
愛らしいモチーフ使い
この本に載っている図案はどれも、紙でも布でもたのしめるものばかり。まず紹介されているのは、刺繍初心者にもうれしい、小さなワンポイントモチーフです。小さくてすぐに完成させることができるので、気軽に挑戦できそうですね。デザインも、色使いもかわいい。
知りたいこと全部
布刺繍、紙刺繍をする際の道具選びのポイントや、おすすめの材料紹介は要チェック。どんな素材が刺繍しやすいのか、どんなときにその素材を選ぶといいのかなど、知りたいことはすべてまとまっています。
切って使える図案付き
そしてなんと!この本には、巻末に「切って使える、実物大の図案集」が付いているんです。好きなモチーフをいくつか組み合わせてみたり、角度を変えてみたり、とつくるイメージが広がりますね。
では、さっそく
図案のページを見た途端、つくりたい気持ちがどんどん膨らんできてしまい、すぐに道具一式をそろえてしまいました。今回は、「紙刺繍」に初挑戦。
手持ちのシンプルな封筒を彩ってみることにしました。
紙刺繍は、最初に目打ちで針を刺す穴を開けていくので、完成のイメージがしやすく、サクサクと手が進みました。布刺繍にはない、紙刺繍ならではの「プスッ」という刺し心地がおもしろい。慎重に扱わなければ紙自体が傷んでしまう、というほどよい緊張感もいいものです。
読み終えてみて
あっという間に、ドットラインが完成し、お花の刺繍にとりかかります。シンプルな封筒が華やかに見違えていく様子に、テンションがあがります。
2種の刺繍入り封筒が完成しました。清楚さとほどよい華やかさとで大満足。コースターやメッセージカード、はたまた名刺にまでも今、紙刺繍をほどこしたい衝動に駆られています。またあたらしい趣味の扉がひらいたような。
これからの時期、クリスマスプレゼントに添えるカードや、リボンに刺繍をしてみるのも素敵ですね。みなさんもぜひこの本を手にとって、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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この本を教えてくれたひと:minneスタッフ せんせい
文 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸