ごはんを食べて考えること
今年も、編集部のスタッフの実家でつくられたお米が送られてきました。
おいしくいただきながら、みんなで語り合ったのは、「なにを乗せて食べるのが、いちばんおいしいか」という定番のテーマ。何度も話しているはずなのに、このテーマとなれば、みんな熱っぽく議論が止まりません。
「ごはんのおとも」とよく言いますが、お米をたのしむためのおかず、おかずをたのしむためのお米…そんな、互いの魅力を引き出し合う抜群の間柄は、目上の人に付き従う「御伴(おとも)」よりも、なんだか「友(とも)」と呼ぶ方がしっくりくる気がします。
そして、
ー この相性が好きなんだよなあ
と思い浮かべる「ごはんのともだち」が、誰にもきっとあると思うのです。
椀から考えてみる
「ならば、順番に食べてみましょう」とはじめることになったのが、この連載。編集部のお気に入りやみなさんのおすすめを、実際に味わいながらご紹介したいと思います。
せっかくですから、「器にもこだわりたい」と取り寄せたのは、以前から気になっていた「美濃焼」のお茶碗。
ではさっそく、お米を炊き始めましょう。
ぴりっとおいしい「缶」
今回用意したのは、近ごろのわたしのお気に入り。明太子仕立てのツナ缶「めんツナかんかん」と、マヨネーズ、いりごま。
この缶詰との出会いは、1年ほど前。福岡在住のスタッフがお土産として買ってきてくれたことがきっかけでした。明太子でおなじみの福岡の老舗『ふくや』が販売している人気商品。もともと明太子フリークのわたしにとって、感激的な出会いでした。
今ではオンラインで通り寄せ、おつまみやパスタの具としても使っています。
あっさりとしたプレーンと、明太子の量が多い「プレミアム」、辛党も納得の「辛口ツナ缶」などいくつか種類があります。(わたしは、セットで購入するのが好き)
今回は、中でもいちばんのお気に入りの「プレミアム」を。料理にも使いやすいですが、シンプルに、熱々のごはんに乗せるときが、いちばんプレミアム感を感じたりして。今日はそれをみんなに振る舞いたいと思います。
適量を器によそう。これ以上は、なんにもすることがありません。退屈なほどに、簡単な「お友」です。
それでは、いただきます
それでは、炊きたてのごはんといっしょにいただきたいと思います。まずは、缶詰から出したそのままの味で。
お箸で崩しながら、押し込めるようにお米の上に乗せてみる。まぐろと明太子の食欲をそそる香りが、顔を近づけなくてもごはんの湯気と一緒に立ち上がってきます。
口に運べば、しっとりとした口当たりと明太子の塩気。そして極め付けは、遅れてやってくる程よい「ぴりっ」。思わず「んーーー」と声を漏らしてしまうような「うまさ」が口の中いっぱいに広がります。
口々に「んーー」「これはおいしい」、そんな声が聞こえてとても満足。
さらには、こうして
そして、もうひとつ紹介したいのがわたしのお気に入りの食べ方。「めんツナかんかん」に、いりごまをたっぷりとかけます。
そして、ここに加えるのがマヨネーズ。味がなじむように、よくかき混ぜまず。
シンプルですが、この食べ方がもう何とも堪りません。ごはんと一緒にかき込んで、一層まろやかさが増す口当たり、そこに噛みごたえを与えてくれるいりごまに夢中になってしまいます。
ー これが、わたしのいちばんだ。
口に運ぶたび、そう感じることができる至福の時間となりました。
ごちそうさまでした
おいしく一膳をいただくことができました。「めんツナかんかん」、やっぱりわたしが思う、ごはんのいちばんのともだちです。
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取材・文 / 中前結花 撮影 / 真田英幸