本との出会い
昔、姉といっしょに読んでいた「こまったさん」と「わかったさん」のシリーズ絵本。不思議な世界観の中で、子ども心をくすぐる愉快な物語が繰り広げられる、とってもおもしろい絵本です。
お菓子が大好きなぼくは、巻末にお菓子のレシピが載っている「わかったさん」シリーズが特にお気に入りでした。
最近、ふとこの絵本を思い出し調べてみると、30周年を記念して新刊が出ていることを知り、迷わず購入。それがこの『わかったさんのふんわりケーキ』です。
子どもの頃手にしていたものと違い、全ページカラーになっていて、イラストも新たなテイストにちょっぴり変更されています。物語とレシピを交互にたのしむことができる構成もおもしろく、紹介されているお菓子は新作レシピも合わせて全8種類。
ほっこりかわいい
さっそく、かつて大好きだった「ホットケーキ」のページを発見しました。クリーニング屋さんで働くわかったさんが、仕事に奮闘する姿にも思わずくすりとしてしまいます。
カラーページになったことで、レシピはよりわかりやすく感じました。かわいらしい挿絵にもほっこり。
読み進めていくとやっぱり、つくりたくなってしまいますね。「わかったさん」シリーズを読んでいた当時は小さかったので、自分でお菓子をつくることはできず、頭の中で想像するばかりでした。でも今なら...!
最近挑戦してみたいと思っていたパウンドケーキ「ウィークエンドシトロン」のレシピが載っていたので、実際につくってみることにしましょう。
では、さっそく
まずは手順をじっくりと読みます。子ども向けのレシピのため、とっても丁寧にわかりやすく書いてありますね。漢字にはひらがなのルビが。甥っ子といっしょにつくるのもいいなあ。
小麦粉、ベーキングパウダー、アーモンドパウダーを混ぜ合わせて、と。
卵はふたつ。大人でも迷うことなく、サクサクと進めていくことができました。
手順通りに進めると、あっという間に、美しいアイシングをまとった「ウィークエンドシトロン」が完成。
ひと口食べてみると、レモンの甘酸っぱさが口いっぱいに広がって、おいしい!
読み終えてみて
友人にもシリーズ本を愛読していた人がたくさんいたことも思い出してみたり、当時を懐かしく思いながら、たのしく読み、つくることができました。
今回、購入したのは『わかったさんのふんわりケーキ』ですが、ほかに『こんがりおやつ』と『ひんやりスイーツ』も出ているようなので、ひとつずつ挑戦していくのもいいかもしれないと思っています。
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この本を教えてくれたひと:minneスタッフ のこ
取材・文 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸