イベントでのたのしみ
わたしは普段、2人組で作家活動をしています。
制作のパートナーとは、もとは会社の先輩後輩であり、今は良き友人という関係です。
イベント「minneのハンドメイドマーケット」に出展が決まったある年のこと。
出展準備の打ち合わせの最中、「今回参加するハンドメイドマーケットでは、どんな作家さんたちがいるんだろうね」という話になりました。
そこで挙がったのが、desiccoさんの名前。前々から「欲しいなあ」とわたしが憧れていた「みつ豆リング」を手がける作家さんです。
寒天のようなクリアの中に、本物そっくりの小さなみつ豆が閉じ込めてある、なんとも魅惑的なリング。
時間を見つけて、このみつ豆リングを見に行くためにブースに遊びに行ければと考えていました。
わたしたちにとってイベント出展は、販売するだけでなく、ほかの作家さんのブースに遊びに出かけたり、欲しかった作品を実際に見せてもらうのもたのしみのひとつ。
しかし、当日は自分たちのブースの設営で朝からバタバタ…。うれしいことにお客さまは途切れず、どこのブースにもお邪魔できずじまいだったのです。
忙しさを通り過ぎて
1日目が終わってほっとひと息。
片付けに取りかかる前に、椅子にふたりで腰掛けていたら、「これ、すこし遅くなってしまったけど、誕生日プレゼント」と言って、彼女が小さな紙袋を手渡してくれました。
開けてみると、中にはdesiccoさんの「みつ豆リング」が。
「いつの間に!」とたずねてみると、飲みものを買いに行くと席を立ったとき、見つからないよう、そーっと買ってきてくれたようでした。
思わぬかたちで、わたしのところにやってきてくれた念願のみつ豆リング。
写真で見るよりもさらに、それはそれはかわいらしく、ずっと眺めていても、本当に飽きません。
身につけていると、「そのかわいいリングはなに?」と何度話のきっかけになったことか。
買ってきてくれた友人の想いも重なり、わたしにとって、とても大切で特別なものになりました。
さらに次の年に誕生日プレゼントとして贈ってくれたのも、desiccoさんのブローチでした。
和菓子の美しさを、小さなアクセサリーで表現した魅力あふれるdesiccoさんの作品たち。
きらきらとした、わたしの思い出とも重なります。
次回の思い出のminneもおたのしみに。
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