特集

【竹尾連載】紙のはなし第3回:「カラープラン-FS」

300銘柄9,000種類もの紙を扱う、紙の専門商社・株式会社竹尾さんに、毎月ひとつ素敵な紙をご紹介いただく連載。第3回目は、イギリス生まれの「カラープラン-FS」です。

語り手は、株式会社竹尾・企画部の相田さんです。

竹尾が取り扱うさまざまなファインペーパーには、日本国内の紙はもちろん、海外でつくられた紙も多数あります。

今回ご紹介する「カラープラン-FS」は、1936年英国生まれ。全55色の多彩なトーンが揃う、厚手のファインペーパーです。

竹尾が輸入しているのは、350g/㎡の厚さ。四六判でいう300kgくらい、というと、紙に詳しい方はイメージしやすいかもしれません。

1枚でもしっかりとした存在感のある厚みがポイント。断面から見た色も美しく、カードや封筒にすれば、受け取った人にインパクトを与えること間違いなしです。

今回は、そんな「カラープラン-FS」を販売するイギリスのG.F Smith社が、素敵なサンプルを送ってくれたので、特徴と合わせてご紹介します。

加工でたのしむ

「カラープラン-FS」は、箔押しやレーザーカットなどの加工にもぴったり。アイデア次第で個性豊かなデザインに仕上げることができますよ。

箔押し加工

箔押しをほどこすと、紙そのものの風合いと箔のつややかさによる、質感のコントラストをたのしむことができます。

パール箔を使うと、さりげなく上品な印象に。

エンボス加工

エンボスをほどこすと、かすかな陰影が浮かび、紙ならではの風合いたっぷり。

レーザーカット加工

植物の枝葉のかたちに抜かれた、細かいデザインのレーザーカットもこんなに美しく仕上がります。カードを重ねることで、立体的な表情をつくることも可能です。

紙自体の加工でたっぷりたのしむことができますね。

カラーバリエーション

イギリス王室の公式カラーでもある、ロイヤルブルー。イギリス生まれの「カラープラン-FS」は青だけで、こんなにたくさんのバリエーションがあるんです。

左からから、ネイビーブルー、コバルトブルー、サファイアブルー、ロイヤルブルー、スカイブルー、アドリアブルー、サックスブルー、ライトブルー、クールブルー。どの青もとっても美しいですね。


ちなみに、2020年8月には、キレイな新色が4色加わりました。

新色は、明るくはっきりした色味の「ベリーピンク」、すこし深みのあるオレンジ「アプリコット」、イエローとグリーンの中間色で目に鮮やかな「マスカットグリーン」、カラープラン-FSのカラーパレットの中で最も深いグレー「スレートグレー」の4色です。ますます色選びがたのしくなりますね。

さいごに

色の豊富さと加工のしやすさが魅力の「カラープラン-FS」。
この紙色の美しさは、やはり一度実物を見ていただきたいなと思います。
新色の発売を記念して、東京にあるショールームでは「カラープラン-FS」を使った“紙の森”のインスタレーションも展示予定ですので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

見本帖本店「Colorplan ‘The Future of Paper’」展
2020年9月4日(金)〜10月23日(金) 
土日祝/休 11:00-19:00
東京都千代田区神田錦町3-18-3
展示の詳細はこちら


それでは、次回もおたのしみに。


竹尾ウェブサイトで「カラープラン-FS」を見る
 


編集 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸

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