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【竹尾連載】紙のはなし第7回:上品にきらめく「パールのような光沢の紙」

300銘柄9,000種類もの紙を扱う、紙の専門商社・株式会社竹尾さんに、毎月ひとつ素敵な紙をご紹介いただく連載。第7回目は、特別編として上品に輝くパールのような光沢をもつ紙をお届けします。

語り手は、株式会社竹尾・企画部の相田さんです。

前回は、金と銀に輝く紙をご紹介しましたが、輝きのある紙はまだまだあります。
今回は、パールのような光沢をもつ紙や、ラメのように独特な光り方をする紙をご紹介します。美しいきらめきをおたのしみください。

上品な光沢感

最初にご紹介する紙は「ペルーラ」です。“真珠”を意味する、スペイン語の「Perla」から名付けられました。
細かな輝きのあるホワイトはまさに真珠のようです。両面にパール調の光沢がほどこされているので、カードなどの両面が見える用途にもおすすめですよ。

「シャインフェイス」は、光沢の中にかすかな色味があるのが特徴です。
温かみのあるゴールド、クールな印象のシルバーの2色を展開しているので、イメージに合うものをお選びいただけたらと思います。こちらは片面光沢の紙です。

上品な光沢の「ペルーラ」「シャインフェイス」は、ウエディングをはじめ、お祝いの席のペーパーアイテムとしても人気です。さりげなく特別感を演出してくれます。

角度で表情が異なる、偏光パール

「New特レーブル 輝き」は、光の角度で輝きが変化してみえる偏光タイプの光沢紙です。シルバー、ゴールドに加えて、ほのかに色づいたアクアブルー3色展開になっています。

美しい輝きをもつだけでなく、実は「水に濡れても破れにくい」という特徴があるのもポイントです。飲料や冷蔵・冷凍食品のラベルにも最適ですよ。

星のように繊細に輝く

「ミランダ」は、アイシャドウやネイルにも使われ“ガラスフレーク”と呼ばれる細かなフレーク状のきらめき素材をほどこした紙です。青、赤、白の3色のフレークを混ぜているので、星のようにきらきらと輝きます。
「ミランダ」という名前は、天王星をまわる衛星から名付けられました。

「ミランダ」の紙色バリエーションは全13色。用途に合わせて表現の幅も広がりますね。

個性豊かなきらめき

最後にご紹介するのは、“エンボス”や複数の原料を混ぜてつくる“混抄(こんしょう)”など、さまざまな特徴をもつ紙の表面に、パール調の光沢加工をほどこした「きらびき」シリーズです。

ストライプエンボスで、キリッとした印象の「きらびき SR」、染物のようなエンボス模様で和の雰囲気をもつ「きらびき R」、やわらかな羽毛が宙を舞っているような繊維を混ぜた「きらびき FW」など、個性豊かな13タイプがあります。
どんなものに使うのか、どんなものをつくるのかというイメージに合わせて、使い分けてくださいね。

さいごに

さまざまな光沢をもつ紙はいかがでしたか。
品格、高級感があるので、お祝いごとなどのフォーマルなシーンをはじめ、アクセサリーのパッケージなどにもとっても人気です。

竹尾には他にもたくさんの光沢紙があります。
いろいろな輝きをぜひご覧になり、ものづくりにご活用いただけたらうれしいです。

それでは、次回もおたのしみに。

竹尾ウェブサイトで紙を検索する

 
編集 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸

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