特集

“仕入れやすさ”にこだわった卸売りのオンラインショップ「Flower Smith Market」

minneの作家・ブランドのみなさんの「お花の仕入れ」を手助けする、今年1月から始まったお花の卸売オンラインショップ「Flower Smith Market(フラワースミスマーケット)」。サービスがスタートした背景や、購入できるお花の特徴についてサービスを運営するフラントリーブさんにお話を伺いました。

安心で新鮮な花材をつかいたい


リースやブーケ、アクセサリーなど、お花でつくられた作品はminneにもたくさん。そんな素敵な作品たちを手がけるクリエイターのみなさんの、日々の創作活動をサポートする新たなサービスをご紹介します。

今回紹介するのは、今年1月から始まったお花の卸売オンラインショップ「Flower Smith Market(フラワースミスマーケット)」。サービスがスタートした背景や、購入できるお花の特徴についてサービスを運営するフラントリーブさんにお話を伺いました。

Flower Smith Market公式サイト


目指すのは「ホームユース」の需要拡大


フラントリーブさんはもともとお花の定期便サービスを運営されていらっしゃいましたよね。

フラントリーブ
はい。もともとは仲卸業として市場から仕入れた生花を「定期便」としてお客様に届けるサービスをしておりました。

そんな中で今回この卸売サービスをスタートしたきっかけは何だったのでしょうか。

フラントリーブ
定期便のサービスを運営する中で、これまで培ってきた経験や実績、または繋がりを活かしてもっと生花業界によりよいサービスをつくることは出来ないかと考えはじめたのがきっかけでした。

フラントリーブ
近年、花き産業は冠婚葬祭用の消費から、一般家庭用の消費へと花の需要が徐々にシフトしてきていて、そのダイナミックなトレンドの変化に対応するべく、家庭需要の花を誰でも簡単に仕入れることができる卸売りサービスとしてフラワースミスマーケットをスタートしました。

たしかに、最近はお花屋さんでお花を買う以外にもたくさんの選択肢が増えてきている気がします。

フラントリーブ
そうなんです。フラワースミスマーケットは生産者や市場と協力し花き産業の新たなトレンドである「ホームユース」の需要拡大を目指しています。


Flower Smith Market公式サイト

お花は5本からの小ロットで購入できる

最近はお花の定期便に加えて、お花のECサービスがたくさん存在していますが、フラワースミスマーケットの他と違うポイントは何になりますか?

フラントリーブ
まず他と大きく違うことは、フラワースミスマーケットは「卸売りのオンラインショップ」であるということです。

卸売となるとビジネスをされている方向きのショップになりますか?

フラントリーブ
そうですね。なので購入される方の多くは生花店様や花教室・ハンドメイド等をされてる個人事業主の方が多く、花材の仕入れ先として利用して頂いてます。
しかし、フラワースミスマーケットは生花もドライフラワーも小ロット(5本~)から購入することができるので、ご自宅でフラワーアレンジメントを楽しみたい方もご活用いただけるかと思います。

フラントリーブ
また、10本…30本と購入数が増えれば本数に応じて割引価格での購入ができます。種類も豊富で、季節によって取り扱い数は変動しますが、年間を通して生花は400種類以上、ドライフラワーは300種類以上を販売する予定です。

さまざまなお花との出会いも楽しめそうですね。新しい作品のサンプルに使用する花材なども気軽に買えそうです。

フラントリーブ
フラワースミスマーケットは「小ロット、低価格、多品種」が強みであるので、これまでさまざまな理由で仕入れに困っていた小規模な生花店さんや個人事業主さんが仕入れのコストを下げれたり、品種のラインナップを増やすことができるのが大きなメリットではないかと考えています。

フラワースミスマーケットで取り扱うお花にはどのような特徴がありますか?
販売されている生花、ドライフラワー、そして高級ドライフラワーについて教えてください。

フラントリーブ
生花は、現在は出荷量が多くお求めやすい価格で販売できる商品を取り揃えており、価格と花の品質を絶妙なバランスで提供しているのが特徴です。
例えばバラの場合、長さによって価格が異なりますが、50cm以下のバラは花が下を向いてしまう(ベントネック)可能性が高いため、極力販売しないようにしています。また、安価に販売ができるお花があったとしても、長く飾れないものは販売しないようにしています。

お花を買って飾るだけでなく、そこから新たな作品を制作するクリエイターにとっては長持ちすることは大切なポイントですもんね。

フラントリーブ
ドライフラワーは一般的なドライフラワー市場では海外のお花が多いですが、当社では国内で流通しているお花をドライフラワーにしています。このため、一般的にはドライフラワーとして販売されていないお花も多く取り揃えています。また、自社で仕入れをし、専用の乾燥室で制作するため、鮮やかな色のドライフラワーを提供できます。色鮮やかなドライフラワーが、従来のくすんだ色へと変わっていく様子をお楽しみいただけるのも特徴の一つです。

フラントリーブ
高級ドライフラワーは色や形状が生花の状態に近いドライフラワーです。花の部分だけを高級ドライフラワーのようにしている商品はありますが、ブーケにも使用できるように茎がある状態で制作しており、そのまま飾ることができるのが特徴です。

加工場も見学させていただきましたが、普段知っているドライフラワーとは違い、まるで生花のように色鮮やかで驚きました。
次に仕入れるお花を選ぶ際のポイントについて、教えていただけますか?

フラントリーブ
はい。生花に関してはまず初めにセール商品を覗いてみてください。フラワースミスマーケットのセール商品は、在庫からの販売ではなく、提携産地のお花や最盛期のお花をセール価格にしています。そのため、季節のお花を新鮮でお求めやすく仕入れていただけます。

最初にセール品をおすすめするとは…驚きです。

フラントリーブ
新鮮なお花を少しでもお得に仕入れていただきたいという気持ちでセール商品も充実させています。また通常の商品も、複数のニーズに対応するためボリュームディスカウントを導入しており、10本以上の複数種類を仕入れていただくのがお得です。

フラントリーブ
ドライフラワーは価格変動が少ないので、生花で仕入れてドライフラワーを自分でつくるよりも、ドライフラワーの状態で購入して使用する方が安い時期が多いんです。検索バーに花名を入力し、生花とドライの価格を比較してドライの状態で購入するか、生花を購入して自分でドライにするかを検討してみてくださいね。
またドライフラワーの長さも記載しているので、ブーケのサイズ感などを確認しながら仕入れることができます。一般的なグラム表記や束表記での販売ではなく、本数表記で販売しているため必要な本数を購入できます。

一番難しい「お花の仕入れ」を手助けする

フラワースミスマーケットの商品ページを拝見するとそのお花に関するさまざまな情報が掲載されていて読み応えがありますよね。

フラントリーブ
ありがとうございます。商品ページでとくにこだわってる所は、商品画像と産地情報になります。
同じ品種の花でも1本1本それぞれ形や咲き方が違うので、その特性が商品ページを見て分かるような画像を掲載しています。また産地情報を載せることによって、花の栽培方法や育て方がわかり、花がどれくらい長持ちしそうかとか、茎の硬さや太さがイメージできることで、オンラインでも仕入れやすいように情報を掲載しています。

お花の個性が画像から鮮明に伝わっていますね。また、産地情報を知ることで花の生い立ちや育て方に触れ、それがお花の美しさにどう影響を与えているのかも知ることができそうです。

他にもサービスを運営する上で大切にしていることはなんですか?

フラントリーブ
生花業界のビジネスで成功するうえで一番難しい問題が「花の仕入れ」であると思っています。自分が仕入れたい品種がなかったり、仕入れたい価格で売られてなかったり、仕入れに使うコストや費やす時間の割合が多く、なかなか新しい需要の創出の方に時間を割くことができず、売り上げに伸び悩む方も多いのではないかと思います。そういったユーザーさんの悩みを解決し、売り上げや利益を伸ばしていくにはフラワースミスマーケットが何をするべきか日々考えて運営しております。

つくり手側を考えたサービス運営はとっても素敵ですね。最後に、minneの作家・ブランドのみなさんにメッセージをお願いいたします。

フラントリーブ
フラワースミスマーケットはまだリリースして間もないサービスでありますが、みなさんのビジネスがより発展するようなお手伝いができれば幸いであります。
もし、仕入れたい品種やサービスに関するご要望等があれば気軽にご相談ください!

Flower Smith Market公式サイト


 
企画・ディレクション・文 / 中村瑛美里 撮影 / 真田英幸

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