今、アーティフィシャルフラワーが選ばれる理由

生花と見間違うほどの美しさのあるアーティフィシャルフラワー(造花)は、近年さまざまなシーンで人気を集めています。
なぜ、これほどまでに多くの人に選ばれているのか、理由を3つご紹介します。
リアルな質感と優れた耐久性
アーティフィシャルフラワーは、ポリエステルやポリエチレンなどの素材でつくられており、生花に引けを取らないリアルな見た目と質感を再現しています。花びらのグラデーションや葉脈の細かな凹凸など、細部まで丁寧に表現されているのも特長です。
また、花びらが散ったり茎が折れたりする心配がなく、耐久性にも優れています。
人通りの多いエントランスや直射日光が当たる窓辺など、生花では扱いづらい場所でも安心して飾ることができ、長く美しさを保てるため経済的です。
枯れない・水やり不要
アーティフィシャルフラワーは、枯れたりしおれたりしないため、購入時の美しい状態をいつまでも維持できます。生花の場合、どんなに丁寧に手入れをしても数日から数週間で枯れてしまいますが、アーティフィシャルフラワーであれば、一度購入した花をじっくりと味わえます。
生花は傷まないように、水やりや水替えなどの日々のお手入れが必要です。一方アーティフィシャルフラワーの場合、水やりや水替えなどの手間がかかりません。旅行や出張で家を空けても、帰ってきたときに枯れた花を見てがっかりすることなく、常に清潔で美しい花を楽しめます。
アレルギーや香りの心配なし
アーティフィシャルフラワーは人工的につくられているため、花粉を含まず、花粉症の方や小さなお子さんがいるご家庭でも安心して飾れます。
また、生花の香りは好みが分かれたり、体調によって不快に感じられることもあります。とくに飲食店や病院、オフィスなど、香りに配慮が必要な場所では生花の使用がむずかしいことも。
その点、アーティフィシャルフラワーには香りがないため、どんな場所でも気兼ねなく飾ることができ、香水やアロマとの香りの干渉もないため、香りを重視した空間演出にも適しています。
飾るだけじゃない。暮らしが変わるアーティフィシャルフラワーの魅力

ここからは、アーティフィシャルフラワーを使って、暮らしを豊かにするためのアイデアを4つご紹介します。
インテリアとして飾る

アーティフィシャルフラワーは、花瓶に挿すだけで空間を明るく華やかに仕上げてくれます。
モダンな雰囲気のリビングにはスタイリッシュな花、ナチュラルテイストの部屋には優しい色合いの花を添えるなど、あらゆるスタイルに違和感なくマッチします。
模様替えをしなくても、季節ごとに花を替えれば、手軽に部屋の雰囲気を変えられるのです。
クリスマスやハロウィンなど、季節のイベントに合わせてアレンジしても良いでしょう。
また日当たりの悪い場所やエアコンの風が直接当たる場所など、生花を飾るのがむずかしい場所に置けるのもメリットです。
飾る場所の選択肢が多いため、これまで花を飾れなかった場所でも華やかな空間に仕上がります。
ブライダルシーンを飾る

アーティフィシャルフラワーは枯れないため、ウェディングブーケや両親への贈呈花など、一生の思い出に残るシーンにもふさわしい存在です。結婚式という記念に残るイベントを、いつまでも色あせない美しさで演出してくれます。
花の品質が気温や天候に左右されないため、屋外で行うガーデンウェディングや、長時間の撮影でも安心して使用できます。結婚式後も自宅に飾って余韻を楽しんだり、記念のアイテムとして保管したりと、長く寄り添ってくれる点も魅力のひとつです。
プレゼントとして贈る

アーティフィシャルフラワーは水やりやお世話が必要ないため、記念日や誕生日など特別な日の贈り物にも適しています。
生花ではむずかしい遠方への配送や海外へのお土産にも適しており、贈る側も受け取る側も手軽に花を楽しめます。特別な想いを込めたギフトとして、温かい気持ちを長く届けられるのも魅力です。
アクセサリーとして身につける

アーティフィシャルフラワーは茎にワイヤーが入っているものが多く、自由に形を変えられたり、花びらを分解したりできるのが特徴のひとつです。そのためアクセサリー制作の素材としても活用できます。
生花のように、時間が経ってしおれる心配がないため、納得がいくまでじっくりと作品づくりに取り組めます。お子さんと一緒に、親子でオリジナルの作品をつくるのもおすすめです。
さまざまな色や種類の花を組み合わせれば自分だけのオリジナル作品を生み出せるため、ハンドメイドが好きな方も存分に楽しめるでしょう。
花を楽しむ人のそばに。日本アーティフィシャルフラワー協会の想いと活動
アーティフィシャルフラワーの正しい知識と技術を提供しているのが、日本アーティフィシャルフラワー協会(JAFA)です。アーティフィシャルフラワーの認知拡大に向けて、講習会やイベントなどを開催しています。協会では技術力を重視しており、アーティフィシャルフローリスト®も育成中です。フローリストコース・ブライダルコース・アーティサリーコースという、3つのコースを用意しています。
アーティフィシャルフローリスト®は、日本アーティフィシャルフラワー協会の認定試験に合格した造花専門フローリストのみが使用できる称号です。修了証ではなく、実技試験に合格した方だけが授与される認定証となっております。※アーティサリーコースは実技試験なし。
カリキュラムは基礎から実践まで体系的に組まれており、基礎知識はもちろん、資格取得やプロとして活躍するためのスキルなどを多角的に学べます。自宅で教室を開いたり、オンラインショップで作品を販売したりと、自分の「好き」を仕事にする道も開けます。確かな技術を身に付けることで、花を趣味で終わらせず、さらなる可能性を広げられるのです。
作家さんが作り上げた素敵な作品がいっぱい
minneにも日本アーティフィシャルフラワー協会の会員の方がハンドメイド作家として数多く登録されています。その中の一部の作品をご紹介します。
フラワーパワー、ウェディング&花飾りさん

2,000組以上のウェディングコーディネートに携わり、コンテスト受賞歴もあるデザイナーが制作販売を担当。デザインだけではなく細部にまで気を配り、長く楽しめることを意識して制作しています。
Flower yaeさん

良質な素材の仕入れと最新のデザインをもとに、手づくり作品を制作。コストパフォーマンスを重視しながら、高品質な作品を制作しています。
Lil natural flowerさん

色使いにこだわり制作。お気に入りのインテリアの一部として飾れるような、花やグリーンを提案しています。
イベントのご案内|繊細で美しいアーティフィシャルフラワーを手にとれるチャンス

2025年10月、アーティフィシャルフローリスト®が活躍できる場としてマルシェイベントを開催します。実際にアーティフィシャルフラワーに触れてみたい方はもちろん、アーティフィシャルフローリスト®を検討している方にもおすすめのイベントです。
アーティフィシャルフラワーを使って「花のある暮らし」への一歩を踏み出してみませんか?
開催場所:KITTE地下1階 東京シティアイ パフォーマンスゾーン
開催内容:造花マルシェ・ワークショップ・デモンストレーション・トークショー
入場料:無料
公式サイト:https://jafa-net.com/
主催:日本アーティフィシャルフラワー協会
おわりに
アーティフィシャルフラワーは、生花と見間違うほどの精巧さと、お手入れ不要という手軽さを兼ね備えた、高品質な造花です。水やりや水替えは不要でアレルギーの心配がなく、玄関や窓辺・オフィスなど、どのような場所でも花のある空間を演出できます。
さらにリースやアクセサリーなど、ハンドメイド作品の素材としても活躍します。
美しさを長く保てることから、記念日のギフトやブライダルブーケなど、大切な思い出を永遠に残す贈り物としても最適です。
手軽でありながら本物のような美しさをずっと楽しめるアーティフィシャルフラワーを、日々の暮らしやあなたのハンドメイド作品に取り入れてみませんか?
文 / 堀之内千恵、重兼千春