桜咲く
桜が霞む
花霞
春の盛りの 真っ最中
サクラサク
艶やかな 梅や桃の 紅色とは 一味違った
たおやかに 楚々と 薄紅に色づく 桜の花びら
そのまま 桜色としか 表現できません
桜は 北半球の温帯に 広く分布していますが
欧米では 観賞用ではなく 果実の実用性が 重要視されていたり
お隣 中国では 梅や桃の花の美しさの方が 讃えられたり
日本の他に 桜の花を愛でる宴を催す習慣は ないそうです
儚いものへの憧れ
日本人独特の 美意識なのかもしれませんね
その 儚い 薄紅色は
シアニジンという アントシアニン系の色素で
意外にも 樹皮と木部の間の 内皮に多く含まれていて
桜染めでは 主に 枝や樹皮や葉の部分が 使用されます
中でも 花が咲く前の 小枝で染め上げたものは
美しい薄紅色に 染まるとか
桜は・・・
己の全てで 桜色に 染まろうとしているのですね
もうじき 咲き始める 桜サクラ
桜の花へと 想いを馳せながら
桜の小話を お届けします
桜が 教えてくれた
内から出ずる 薄紅
私も やがて 染まろう
サクラサク