きな粉と言えば、何色?

きな粉と言えば、何色?

みなさんは「きな粉の色は?」と聞かれたら何色と答えますか? 私の住む山形県鶴岡市では、きな粉と言えば緑(写真のような、うぐいす色)です。 これは、青大豆から作られるきな粉で「青きな粉」として売られています。 青きな粉、食べたことはありますか? 我が家では、きな粉餅や笹巻き(もち米を笹の葉で巻き灰汁水で煮た伝統食)を食べるときには、いつも青きな粉をかけて食べていたので、どの地域でもそうだと思っていましたが実はそうではなかったことに気が付きました。 青きな粉の存在すら知らない人がいるというのにも驚きました😲 栄養価を調べると、青きな粉は、黄大豆のきな粉に比べるとβカロテンが15倍だそうです。すごいですね。👏 我が家でいつも食べる青きな粉は「JAあまるめ」の『青きな粉』。(ネットでも注文できるようです!) 余目(あまるめ)とは、鶴岡市のすぐ隣にある村です。 ここの青きな粉は「黒神(こくじん)」という青大豆から作られるのですが、この「黒神」青大豆も実は、だだちゃ豆と同じ「在来作物」です。 在来作物(ざいらいさくもつ)❓❓ あまり耳にしない言葉かもしれませんね。 在来品種とか、在来野菜とも言います。 在来作物について研究されている山形大学農学部教授の江頭宏昌先生によれば 「自家採種などにより栽培者自身が種苗を管理しながら世代を超えて生活に利用してきた作物」🌱 だそうです。 でも、品種改良された野菜に比べ、 ・害虫や病気に弱い ・倒れやすい ・収穫量が少ない ・発芽率が低い など、栽培に苦労する作物😢💦 栽培する農家が減り人知れず消えてしまった品種や、後継者がおらず消えそうになっているものも多くあるそうです。 そんな栽培に苦労する在来作物が山形県には多く残っているそうですが、それはやはり「美味しいから」残っているのだと。 そして、先祖から受け継いで後世につないでいく大切さを山形の人は知っていたのだと思います。 ・・・・と、青きな粉から在来作物まで話が広がり長くなってしまいました。 母に、なぜいつもJAあまるめの青きな粉を買ってくるのか聞くと 「ほがねぇなより こごの きなごが いぢばん んめがらや!」 (日本語訳:他の所の物より、ここのきなこが一番美味しいから😋!) だそうです。😁 機会があれば一度、「こごの きなご」を食べてみてください。

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山形県鶴岡市の枝豆農家

治五左衛門の農園
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