花ちらす 風のやどりは たれかしる
我にをしへよ 行きてうらみむ
素性法師 ( 古今和歌集 巻第二 春歌下 )
この美しい桜を散らす風はどこから来るのか知っているのなら誰か教えて欲しい、そこへ恨み言を言いに行くから。
いつの頃からか心に残っていた歌でした。
このお店を立ち上げようと決めた時がちょうど桜の季節で、店名を考えていた時にふと浮かんだのが、この歌のこの「風のやどり」という一節。
実態のない風の住処を表す言葉に日本語の美しさを感じ取り、店名にお迎えしたのです。
歌の持つ透明感を作品に反映しお届けできればと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。