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工房アルカナの由来と製品製作についてのご紹介です。
「アルカナ」の由来からWikipediaなどから参照していただくと見つかります。
「arcana」はラテン語起源の英語単語で、一般的には「秘密」や「神秘」を意味する。特に、知識や情報が限られた特定の人々だけに開示され、一般の人々からは隠されている状況を指す。
革職人に例えても職人ならではの秘密の知識や秘儀。
一般的なレベルでは知られておりませんが、ハイブランドのプロなどはミシンの細かな調整やミシン針の針先を独自に研磨したりミシンの抑えを研磨したりします。
縫製すること自体は可能でも「同じ縫製」同じものを作ろうとして初めて「同じものができない」知識や経験にたどり着きます。
当工房の製品で例えてしまいますが
https://minne.com/items/20581842
当工房初期の作品です。
こちらの製品は一見普通のベルトループキーホルダーですが一般的なレザークラフトでは製作が難しい製品です。
通常なかなか存在しない革厚の為に高トルクの工業用ミシンでなくては縫製が難しい点や、同じく厚みがあるため市販されている金具では「足長がたりない」のです。
縫製ラインも通称S針とよばれる鋭利な針先なものを選択しているため糸調子などのバランスが必要です。
https://minne.com/items/20734300
こちらの製品は生成りのヌメ革にレーザーによる刻印を施しております。
通常「革にレーザー刻印を行うと炭化する」ので生成りの革だった場合こすると黒ずみます。
工房では独自の調整と加工でクリアしております。
https://minne.com/items/39020058
こちらの製品は「箔押し」を主軸テーマにしておりますが日本国内での箔押し専用の金型の製作に数万円、箔押しは高温での作業になりますので温度が低下するまで型の交換は出来ないため、2色に分けた箔押しの場合「箔押し機自体が複数台」ないと進捗が悪く実は初期コストがかかります。
https://minne.com/items/39021186
当工房に多い「花革」を用いた製品ですが革包丁では切り出せません、スウェーデン方式による裁断の型を作り一枚ずつクリッカーと呼ばれる裁断機で製作いたします。
小型の花革になると火入れ方式の型を製作することになり高いコストが必要となります。
実は製作出来そうで実現が難しい当工房アルカナの秘密の一部です。
ありそうでないものをお届けいたします。