近年、パーム油について様々な情報が出回っています。
パーム油の多くは植物油脂や植物油と表記され、加工食品やお菓子などの材料に多く使用されていますが、この油について問題視する声が聞かれるようになりました。
情報の多くは「パーム油=飽和脂肪酸」であるから、体に良くない。と言う見解です。しかし、パーム油=飽和脂肪酸が問題なのではなく、大量生産される安価なパーム油は、製造工程において水素添加処理を行っていること、輸送時に酸化防止剤としてBHA(ブチルヒドロキシアニソール)という添加薬剤が大量に使用されることが真の問題であると考えます。
そして、パーム油に多く含まれる飽和脂肪酸は動物性の脂と同一視されている事にも注視する必要があります。
脂質を構成する脂肪酸には、大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。
一般的には飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす脂質だから良くない。
対して不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを下げる作用があるから体に良い。
という考え方です。
飽和脂肪酸→コレステロールは体に良くない。と言う【一昔前】の情報が未だに定着しています。
この一般論は「マクガバン・レポート」の受け売りと言えます。
【1977年】アメリカ政府が増大する心臓病やがん脳卒中、肥満等の国民病を予防するために、当時の副大統領だったジョージ・マクガバンが主導して発表したのが「マクガバン・レポート」です。
それから50年以上経った現在では、飽和脂肪酸は脳卒中のリスクを低減させることやコレステロール=悪では無い。ということが分かっています。
ですが、残念なことに未だにコレステロールは悪であると思い込まれています。(もちろん過剰摂取はどんな油でも良くありません。)
対して不飽和脂肪酸のリノール酸はコレステロールを下げるとして大いに勧められて来ました。
リノール酸を多く含む油(ベニバナ油、ひまわり油、大豆油、米ねか油、コーン油、なたね油等)を摂取するとコレステロールは減少すると信じ推奨されていますが本当に健康的な油なのでしょうか?
もともと日本人は大豆製品を多く摂取するため、リノール酸が欠乏する事はなく、十分に足りているのが真実です。
炎症を誘発しやすい油として知られているリノール酸を摂取しすぎると免疫細胞の働きが低下し、アレルギー性炎症疾患や動脈硬化、心臓病などのリスクを高める可能性があります。
リノール酸信仰によって日本人は皆1億総アレルギー総がん予備軍になってしまいました。
今もアトピー、喘息、鼻炎、リウマチなどの自己免疫疾患は増加し続けています。
もちろん、その要因はリノール酸系油の過剰摂取に限定されるものではありません。
(食品添加物、農薬、遺伝子組み換え作物等様々な要因が複合的に作用していることが考えられますが、リノール酸信仰もまた一つの要因として考えられます。)
いずれにせよ日常的に摂取する水や食物については、その本質を見抜くことが必要ではないでしょうか?
最後に飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸どのような油であっても取りすぎは良くない。と言うことは言うまでもありませんが、油に限らず、食材についてはどのような製造工程(添加物)を経て、どのように輸送(防腐剤等の添加)されているのか?を十分に調べる必要があると感じております。
yogiパンで少量使用しているオーガニックパームオイルは有機認定を受けた自社農園と自社工場にて、栽培から製造までを一貫しておこなっており、地球環境に配慮した循環型農法を実践しています。
森林伐採、水質汚染、農薬汚染を防ぎ、地域の豊かな生物の多様性維持に貢献することで次世代への責任も果たしているサステナブルなパームオイルです。
また非水素添加・添加物不使用で科学的な水素添加処理をいっさい行なっていません。
ノンコレステロール、トランス脂肪酸フリー、無添加で保存料や防腐剤も一切使用していない安心安全な植物油です。
↓yogiパンで使用しているオーガニックパームオイル製品
検索: オーガニックマウンテン - Daabon-Orgnaic
写真は和店長おすすめ yogiパンホワイト
https://minne.com/items/31603117