それがたとえ価値の高いアンティークや、
レアなヴィンテージ品だと聞かされても、
過去に誰かが使った品を、
とても所有する気にはなれないーー。
中古品への理解が進み、その普及が加速した今も、
そうしたご意見は、しばしば耳にします。
そして、それは男性よりも、
どちらかといえば女性に多いご意見です。
アンティークやヴィンテージの魅力ってなんでしょう?
それは現代の技術では再現できない匠の技であったり、
思いもよらないデザイン・色づかいの面白さ、
そして独特の気品や美しさであったりします。
そこには「レトロ風」や「アンティーク調」をまとう、
現代の品々には真似のできない、
ほんものだけが持つ〝凄み〟があります。
それは遠目にも明らかなほどの違いを醸しだします。
そこで、こんな選択はいかがでしょうーー。
これは悲しむべきことでもあるのですが、
近年、街の時計屋さんがご高齢などの事情から、
お店を畳まれるケースが相次いでいます。
そのさいに、ずっとお店の奥に眠っていた古い在庫が、
市場に出回ることがあるのです。
デッドストック。
つまり滞留在庫や新古品などと呼ばれる、
未使用の品々です。
それならば「過去に誰かが使った品」とはいえません。
あなたが、初めてのオーナーさんです。
あなたの知らない場所で、
もしかしたら、あなたが生まれるまえから、
時計があなたとの出逢いを何十年間も待ちわびていたなんて、
とても素敵なお話ではありませんか?
*写真の時計は入荷済みのデッドストック商品。
未使用とはいえ販売前に入念なメインテナンスが施されます。