昨日サミットが無事に閉幕し、各国の首脳たちもそれぞれの国に帰っていきました。終わってみればあっという間の4日間でしたが、本当に何事もなく無事に閉幕できて良かったなあと思っています。自分の良く知っている場所に、こんなにたくさんの国の首脳たちが集まり、数日間を過ごしていただけたことはとても嬉しいことでした。きっしーは(首相になる前には頻繁に市内を訪れ、例えば町内会のお祭りや、餅つき、町内会の敬老会などに短時間ですが参加されていました。私たちは気さくなお人柄に、きっしーと呼んでいましたので)
岸田首相は東京のご出身ですが広島市を愛していただき、今回サミットが開催され、できる限りの外交手腕を振るわれて、各国首脳との距離をさらに縮められたと思うので成功したと思います。しかし本当にタフでないと務まりませんよね。ホスト国としてすべての方々に気を使い、サミットを意義あるものにされたと思います。しかし、手厳しい意見もたくさん上がって、非核や、軍縮については温度差もあり、被団協などは何の成果もなく失敗だったとのコメントが新聞に掲載されていました。
でも、各国首脳が平和資料館見学後に書かれた芳名録を読むと、どなたも真摯な言葉で、世界平和を願うメッセージが書かれ、私は心打たれました。核保有国の首脳たちも今すぐに実現できなくても、目指したいと考えてくれる大きなきっかけにはなったと思うのです。
ウクライナのゼレンスキー大統領が参加し、驚きましたが、必死に自国を守るためにできることは何でもする!だからさらに強力な支援をお願いするために来られたのですね。飛行機のタラップから降りてこられたときは、顔が険しくて、目が鋭くて、疲れた様子でした。でも次の日に各国の首脳たちとテーブルを囲んでいるときには表情がかなり穏やかになり、笑顔もありました。一日も早くウクライナで彼が優しく穏やかな表情になれますように。広島市や日本に避難されているウクライナの人々が自国に帰れますようにと願わずにはいられません。
イギリスのスナク首相は、20日の午前9時過ぎの空き時間に、広島のお好みソースメーカーが作っている、お好み焼き体験施設を訪れ、英国メディア向けに行われていた体験会に参加され、15分のタイトな時間ではあったけれど、薄くの伸ばした生地にキャベツを載せたりしたそう。カープの赤いソックスにお好み焼き、広島を好きになってくれたらいいなあと思うのでした。
2023年5月22日 今村みどり