このガラス片はシーグラスと呼ばれています。シーグラスは割れた瓶などが長い時間、海底を漂っているうちに、角が取れ、すりガラスのようになったものです。今年の五月に開催されたG7サミットの会場になった、広島市の元宇品にある、グランドプリンスホテルの傍の小さな浜辺で拾ったものです。
今村家のお墓が元宇品にあり、お墓に参った後は、この海の見えるホテルのラウンジで休憩して帰るのがいつもの事でした。
そのあと、ちょうど浜辺が引き潮の時には、砂浜に行き、いろいろな海藻や、小さな貝殻、私が好きなガラスの欠片がないかなと探します。小さな波が寄せ返す砂浜をピチャピチャ歩くのはすごく暑いけれど、海の水は冷たくて楽しい。瑠璃色のガラスやグリーンのを見つけるとあ~!いいのがあった!と嬉しくなります。お酒の瓶かな、ビール瓶かな、窓ガラスだったのかなと想像しながら。
そして小さな貝殻も結構見つかります。その中でも私の好きなのは、二枚貝のナミマカシワガイ、波間栢貝というんです。画像にあるように、3センチから5センチ位の平たくて儚げな貝殻の内側が、真珠のような光沢があり、淡い黄色や、オレンジ、白っぽいものや茶色などがあります。なんでこんなにきれいなんだろうと、ついつい拾ってしまうんです。シーグラスと一緒に小さな瓶に入れて飾り、時々取り出して眺めていると、波の音が聞こえてくるようです。ちなみに、砂浜で漂着物を探すことをビーチ・コーミングというのだそう。コーミングは櫛で浜をすくようにして、漂着物をさがすこと。
へぇー初めて知りました。
2023年8月10日 Maya and Yuri 今村みどり