bighugのウールについて【ペルー編】

bighugのウールについて【ペルー編】

※写真は、製作現場ペルー・チチカカ湖付近でのようすです。  糸を紡ぐ編み手のインディオのおばさん(かっこいい!)、刈ったばかりの勢いのある羊毛を売る市場、その隣でなにごともないように売られているじゃがいも(笑)、草の上に座って、おしゃべりしながらセーターを編む姿。  彼らのスタイルを、あまり崩さずいじらず、日本のみなさんにもお届けしたい! ●bighugのウール製品、ペルーでは主に、ふわふわでやわらかなアルパカのニットと、ワイルドな風合いが魅力のウール製品を作っていただいています。  製作現場はチチカカ湖のほとり標高4000mの、プーノという村。  といっても、編んでいるのはそこからさらに上の山に住んでいる先住民の子孫の人達。  仕事があるときだけ村におりてきます。  機械を使って毛糸を作るのではなく、 毛は自分たちで羊から刈り取り自分たちで紡いで、自分たちで編みます。  手で洗うだけで工業用の洗い器にかけていないので、適度に油が残り、毛同士が絡んで、着れば着るほど馴染みます。  そしてどんどん暖かくなっていきます。  ウール製品の編地を、よーく見てください、。小さな木っ端、枯れ草が混じっていることがあります。  手で洗うだけで工業用の洗い器にかけていないので 羊についていたもの、 編んでる時についたもの(編む時はみんな外で地べたに座っているのです) が残っているのです。  汚いって思う方もいるかもしれませんが、これが昔ながらの、本来のニットの作り方なんです。  「いくらナチュラルとはいえ、そこまで粗野なものはちょっとな…」と思われる方には、アルパカ毛の製品をおすすめします。  製作工程は同じですが、アルパカが本来持っている特質により、使い始めからかなり快適です! ●ウールニットの手触りについて  ときどき、「ウールのチクチク問題」についてお問い合わせをいただくことがあります。  現代では、強力な洗剤と洗浄力で木っ端や毛の油分を取り去るなどの加工により、着始めからチクチクの少ないウール製品が手に入るようになりました。  ですが、上で述べたような使い込むほど味が出るニットにはならず、見た目も、洗練されているかわりに風合いに欠けます。   チクチクの度合いは、職人さんが施した処理や信条によるところが大きく、「これはかなり柔らかでふわふわ。」というものから「最初はどうしてもザラッとするかもです…!」というものまで様々。  しかし肌の比較的弱い方には、ウールの毛糸がチクチクとした肌触りに感じることもあるかもしれません。  これは、使って洗って…と繰り返して育てるうちに、毛が馴染んでこなれてゆきます。  気になる方は、はじめのうちは襟が高めのシャツを重ねるなど、素肌に当たる部分を別布で隔てるとよいかもしれません。  ぜひ使い込んで、あなたの体にぴったり合った、ウールのお洋服を作り上げてください!  また、化学処理をしていない製品は、撚り切れなかった糸が使い始めるときに抜けることがあります。  (染色用の安定剤を使わない草木染めの布で、乗りすぎていた染料が最初数回の洗濯で落ちるようなイメージです)  使っていくうちに余分な毛は落ち、毛同士がなじんでからまり、とてもあたたかくて自分の体のかたちに合った服になってゆきます。  昔ながらの製法で天然の素材を使ったモノというのは、このように、自分となじんでくれるまでちょっと時間がかかるものなのかもしれません。  その過程も、一緒にたのしんでいただけるような商品を目指して、日々モノたちと関わっていけたらと思っております。  なにとぞご理解をいただいた上でご購入いただきますよう、お願いいたします。   ●お洗濯について  ご家庭で洗われる際は、縮み防止のため、水ではなく30度以下のぬるま湯におしゃれ着用の中性洗剤を溶かし、揉んだりこすったりせずに押し洗いします。  その後また新しいぬるま湯ですすぎ、軽く水を切ります。  タオルなどに包んでよく水気をしぼり、形を整えてから日陰で平干しします。  ピッタリすぎて縮みが心配な場合は、やさしく手で伸ばしてから干してみてください。

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