●素朴で風合い豊かなasanaの草木染め。
以前はインドネシア・スンバ島で染色していましたが、現在は北部タイの町・チェンマイから車で2時間ほどにある村のフルーツ園で染め付けを行っています。
この村は晴天の日が多く、北タイの中でもとても暑い地域。
地下水には鉄分が多く、ミネラルが豊かで草木染めに向いているため、村全体で草木染めを行っています。
ゆっくり、ゆっくりと時間をかけて染めているために、染料が定着するのと、地下水の成分のおかげで色落ちがしづらくなっています。
何度も「染め液に付ける」→「干す」を繰り返して、色の濃淡を付けてゆきます。
タイ人の気さくなマイさんと、そのスタッフの方たちが、1枚1枚丁寧に染め上げてくれています。
気候、地下水、スタッフさんたちの技術が調和し、鮮やかな色に染め上げることができます。
「土に悪いもの」を一切使っていないため、染色に使った水は、またフルーツ園に戻します。
晴天が多く水分が不足しがちなので、土も元気に!
●色名と染液の作り方、特に注意することなど。
ここにない色名のものは、類似色の濃淡違いであることが多いです。
【インディゴ】
藍の葉を煮つめた液に灰を入れて、染液を作ります。
染液に入れる回数を調整し、ライトインディゴ~インディゴ~ディープインディゴの色合いを変化させます。
・陽の光に弱いため、必ず陰干ししてください。
【マンゴー】
マンゴーの木の皮をチップ状にして、鉄鍋の中で何時間も煮立てて染液を作ります。
1年を通してその季節ごとに色が違うので、煮立てる時間で調整していきます。
【ロータス】
コチニールという虫の巣をくだき、粉末状にして水に溶かして染液を作ります。
・陽の光に弱いため、必ず陰干ししてください。
・染料をつくってから染めるまでの全行程で、熱を使用していません。
【パープル】
ロータスの染液に、ミョウバンを入れて色を濃くします。
・陽の光に弱いため、必ず陰干ししてください。
・染料をつくってから染めるまでの全行程で、熱を使用していません。
【カーキ】
マンゴーの染液の中にミョウバンを入れ、色を濃くします。
【ディン】
村の山岳から最適な土(泥)をいただき、水で溶かします。
泥は生地の繊維の隙間に入っていくため、他に比べて色落ちがしづらいです。
・陽の光の下に干しても大丈夫です。
・染料をつくってから染めるまでの全行程で、熱を使用していません。
【ツリー】
ディンの染液に、プラドゥーという木の皮を入れます。
・陽の光の下に干しても大丈夫です。
・染料をつくってから染めるまでの全行程で、熱を使用していません。
【グレー】
エボニーのフルーツの実を発酵させて、1ヶ月放置させて染液を作ります。
・陽の光の下に干しても大丈夫です。
・染料をつくってから染めるまでの全行程で、熱を使用していません。
●染色して乾かした状態で出荷されています。
ご使用前に必ず一度、お洗濯をお願いいたしますm(__)m
●取り扱い方法について
草木染めのお品物は、100%天然素材で染色しています。
職人による手作業のため、お品物によって仕上がりの色が変化したり多少の色ムラがでることもありますが、その風合いも魅力のひとつと感じていただければ幸いです。
また色留めをしていないため、色移り等にはご注意ください。
●洗濯方法について
洗濯の際は、漂白剤や蛍光剤が使用されている洗剤を使用せず、手洗いをおすすめいたします。
草木染めは、余分な染料が落ちるまでしばらく色が出ますので、お湯を使わず、洗剤や石鹸をできるだけ薄くした水でやさしくゆすぎ洗いしてください。
洗濯機での脱水は避け、タオルなどに包んでやさしく水分を取り、ハンガーではなく紐などに広げて干すのがおすすめです。
環境に配慮し化学物質での色止めはしておりません。
月日と共に変化してゆく色合いも楽しんでいただければと思います。
直射日光に長時間さらすと、部分的に色褪せすることがありますので、陰干しして下さい。
●保管方法について
日光や蛍光灯の当たる場所で保管すると、色焼け(色が薄くなったり変色してしまう)が起きる可能性が高くなります。
長期間着用せずに保管する場合は、出来るだけ暗い場所に保管されることをおすすめします。
●化学染料を使用していないため、注意する点がなにかと多いと感じられるかもしれません。
でもあの風合いは、草木染めにしか出せないもの…!
地球から分けてもらった染料で染め上げられたやさしいお洋服、ぜひ手にとって、末永く使い込んでいただきたいと思っております。
※写真はチェンマイのコムローイ祭りのようす。
タイ旧暦12月の満月の夜、ランタンを空に飛ばせる、世界最大級の仏教祭典です。