「森へ入ってゆくなら 自分を見失うな」
自分のための言葉です。
絵を描いたり、何かを作ったりするとき
私は暗い森の中に入っていくように感じます。
新生や豊穣、腐敗や枯渇、輪廻と泡沫、あらゆる表情を見せる「森」は
好きか嫌いかの有無を言わさず私の目の前に広がり続けます。
周りにある整った道や景色に惑わされないで
自分自身を見失わなければ自分の道を歩いてゆけるように思うのです。
この「森」では時間や場所を超えてたくさんの魂と出会うこともあり、
また、とても孤独で自分の内面深くまで、さらにはもっともっと
奥深いところでの森羅万象にまで通じているような気がします。
豊かな時間ではありますが
緊張感ある場所です。
地図のないこの「森」へ入ってゆくなら 決して自分を見失ってはいけない。
自分自身だけが杖であり羅針盤であり時計でもあるのだと思っています。
帰らなくてはなりませんから。