1800年代中期〜後半頃のリングボックス。
蓋はツールドレザー製、ギリシャ風の型押し模様(グリーク キー)でトリミングが施されています。
蓋裏のオリジナルのクリーム色のシルクサテン地には、グリーンでメーカー名が印字されていた痕跡がありますが、残念ながら生地が裂けてしまっており読めません。
布地という強度の弱い素材のため、一般的には無記名の布地に張り替えられていることの多い部分です。
また、繋ぎの部分も同じ生地が使われていますが、両端を残し中央部が欠損しています。
光沢と滑らかさを持たせた繊細な布製で、さらに開け閉めする度に負荷のかかる部分ですので、こちらも張り替えられていることの多い部分であり、オリジナルの生地は貴重です。
台は蓋裏と同じシルクサテンでトリミングされたディープパープルカラーのシルクベルベット張り。
小さめのボックスですが、小さいからこそ細部の丁寧な作りが引き立っています。
台は立体的になっていて、開けた時の美しさもひとしおです。
開けた状態で静止しますので、キャビネットの中などで飾られても素敵です。
当時店頭のディスプレイ用の什器だった可能性もあります。
同時出展中のドイツ製のリングボックスと外観・中身(レザー及びベルベット部分)がほぼ同じ色調ですので、お時間がありましたらそちらもぜひご覧下さい。
時代が異なりますので、つくりなど見比べてみて下さい。
フランス製のジュエリーボックスは、はっきりした色彩で華やかな、色合いの美しいボックスが多く、集めて並べるのも楽しみの一つになります。
当時各地のお土産でよくあった、蓋に土地の写真を入れたオルモルという金メッキの装飾性のある金属と、厚みのあるビベルドグラスというカットガラスの面で構成されたジュエリーボックスは、今は写真のない状態で(紛失したり、汚損したりのほか、現代では高額なアンティークジュエリーを入れるには写真がある方が安っぽくなるので抜いたりもされています)販売されることも多いですが、アンティークの時代から人気があり、個人の趣味でつくる紙製の空き箱に装飾を施したデコパージュなども古くアンティークの時代から盛んなので、お国柄かも知れません。
全体的にすれ傷、汚れ、破れ、剥がれがありますが、この時代のものとしては状態は許容範囲で、クラスプもしっかりしています。
リングボックスはもう少し後の時代のものが多い上、布地は張り替えられていることが多いため、すべてオリジナルの古い品は貴重です。
最後の数枚の画像は明るめに撮っていますので(光の加減で加工はなしです)、実物はそんなに酷くはありません。
光源でけっこう色味が変わって見えますので、すべての画像をご覧下さい。
こちらの出展のすぐ下の別のページやリングのところにもアップしています。
何かありましたらご質問下さい。
1800年代中期〜後半頃のリングボックス。
蓋はツールドレザー製、ギリシャ風の型押し模様(グリーク キー)でトリミングが施されています。
蓋裏のオリジナルのクリーム色のシルクサテン地には、グリーンでメーカー名が印字されていた痕跡がありますが、残念ながら生地が裂けてしまっており読めません。
布地という強度の弱い素材のため、一般的には無記名の布地に張り替えられていることの多い部分です。
また、繋ぎの部分も同じ生地が使われていますが、両端を残し中央部が欠損しています。
光沢と滑らかさを持たせた繊細な布製で、さらに開け閉めする度に負荷のかかる部分ですので、こちらも張り替えられていることの多い部分であり、オリジナルの生地は貴重です。
台は蓋裏と同じシルクサテンでトリミングされたディープパープルカラーのシルクベルベット張り。
小さめのボックスですが、小さいからこそ細部の丁寧な作りが引き立っています。
台は立体的になっていて、開けた時の美しさもひとしおです。
開けた状態で静止しますので、キャビネットの中などで飾られても素敵です。
当時店頭のディスプレイ用の什器だった可能性もあります。
同時出展中のドイツ製のリングボックスと外観・中身(レザー及びベルベット部分)がほぼ同じ色調ですので、お時間がありましたらそちらもぜひご覧下さい。
時代が異なりますので、つくりなど見比べてみて下さい。
フランス製のジュエリーボックスは、はっきりした色彩で華やかな、色合いの美しいボックスが多く、集めて並べるのも楽しみの一つになります。
当時各地のお土産でよくあった、蓋に土地の写真を入れたオルモルという金メッキの装飾性のある金属と、厚みのあるビベルドグラスというカットガラスの面で構成されたジュエリーボックスは、今は写真のない状態で(紛失したり、汚損したりのほか、現代では高額なアンティークジュエリーを入れるには写真がある方が安っぽくなるので抜いたりもされています)販売されることも多いですが、アンティークの時代から人気があり、個人の趣味でつくる紙製の空き箱に装飾を施したデコパージュなども古くアンティークの時代から盛んなので、お国柄かも知れません。
全体的にすれ傷、汚れ、破れ、剥がれがありますが、この時代のものとしては状態は許容範囲で、クラスプもしっかりしています。
リングボックスはもう少し後の時代のものが多い上、布地は張り替えられていることが多いため、すべてオリジナルの古い品は貴重です。
最後の数枚の画像は明るめに撮っていますので(光の加減で加工はなしです)、実物はそんなに酷くはありません。
光源でけっこう色味が変わって見えますので、すべての画像をご覧下さい。
こちらの出展のすぐ下の別のページやリングのところにもアップしています。
何かありましたらご質問下さい。