【景色を宿したクォーツ】デンドリティッククォーツ 23.35ct

【まるでハーバリウム。赤い植物模様がゆらめくデンドリティッククォーツ】 透明感あふれるクォーツに、赤い色彩が印象的なデンドリティッククォーツ。クローバーの葉を思わせる鮮やかなインクルージョンに、筆でサッと色味を加えたような朱色の彩りが背景となり、紅葉にそまる景色の風情です。隅の方に転々と水玉模様があるのも可愛いアクセント。まるで狙って作られたかのようなインクルージョンを内包し、その可愛らしさは何者にも変え難い魅力です。考えてみれば、偉大なる大地が作り出す鉱物が人間の想像以上の出来栄えなんて、当たり前のことなのかもしれません。 デンドリティッククォーツの中でもイエローやレッド系のカラーを持つものはとても希少。コントラストが強く、インパクトがある強い色で構成されています。ですが、愛らしく細やかな模様の魔力で、人を和ませる優しさがあります。鮮やかな色合いははっとするほど美しく、馴染みながらも目を引く麗しさです。 この鮮やかなレッドカラーの模様には人を夢中にさせる何かがあるのでしょうか？赤いデンドリティッククォーツを見かけるたびにちまちまと買いつけているのですが、数が圧倒的に少ないのです。今回のロットは普通のデンドリティッククォーツの中に紛れていたものを、丁寧により分け、ピックアップしてきたもの。仕入れ先曰く、そもそも産出自体が少なく、今あるものは数十年前のデッドストック。それも底を付きかけていて、新しく作ることができないそうです。 天然石も石油と同じ地球が生み出す天然資源。埋蔵量に限りがあるのは仕方のないこと。それもまた一期一会。石との出会いを楽しみながらも、なるべく長く楽しめるエコな方法も考えたいものですね。 さて、この石をどうしようかと考えると悩ましいところ。サイズは大きくても品があり、美しい景色を堪能するのには良い大きさ。ジュエリーに加工すれば、自然が作り出した芸術品を身にまとうことができます。どうやって楽しむか迷う時間もワクワクするものになりそうです。