これまで、私のデスクの上にはペン立てがありませんでした。ペンが必要なときは、持ち歩いているペンケースから直接出し入れ。「デスクに馴染む、使いやすいペン立てがほしいな」そんな私の理想を叶えてくれた作品をご紹介します。
シンプルだからこそ美しい
・「tsuneooku」さんのステンドグラスの筆入れ
デスク上にペン立てがなくても特に不便はしてなかったので「いつかお気に入りのものが見つかったときに買おう!」と、ふんわり探していたペン立て。
もともと、作家のtsuneookuさんがつくる「小枝ペン」の大ファン。
なにか新作が出ていないかな…と、ギャラリーを眺めていたところ、このステンドグラスのペン立てが目に留まり、購入しました。
私の中でのステンドグラスのイメージは、色とりどりのガラスが絵画のように配置されたものでした。しかし、この作品はシンプルだからこそ、ガラスの美しさが際立っていて、見る角度によっても微妙に表情が変わるところがお気に入りです。
私が卒業したデザイン専門学校は「デザインは単純明快、機能的なものは美しい(機能美)」という考え方をたいせつにしているところでした。私自身も、派手な色ガラスは好みではないので、透明に近いガラスを使い黒いハンダの枠で立体構成するというスタイルの作品を制作しています。
絵になるペン立て
ガラスだけど丈夫で、気兼ねなく使えるところが助かっています。ペンやハサミなど、決して華やかではない文房具たちをほいほいと入れて使っていますが、その姿もなんだかスタイリッシュで絵になるんです。
それだけではなく、こんな風にドライフラワーなどを入れて花器代わりに使うこともできます。tsuneookuさんの作品、小鳥がとまっている小枝ペンといっしょに飾れば、デスク上が癒しの空間に。
光の具合によっても表情が変わるこのステンドグラスは、都会のオフィスにいながらも時間の移ろいを感じさせてくれるよう。これからもずっと、デスクの上から私の仕事っぷりを見守ってもらう予定です。
約30年ほど前たまたま家にあったガラス切りでガラスを切ったらまっすぐパキッと切れたことにすごく感動した体験から、ステンドグラスのことを調べるようになりました。その後、独学でステンドグラスの技術を習得し、つくり続けています。