minneにおける作家活動に加え、InstagramなどのSNSツールを活用し、ファンの方とのコミュニケーションや活躍の幅を広げておられる作家さんにお話をうかがいます。連載「Instagramとわたし」、第2回目はアクセサリー作家・EriKaさんです。
Instagramはショーケース
ワイヤーを使った繊細で可憐なアクセサリーを手がける、作家・EriKaさん。毎日をがんばる女性が、「自分から自分へのギフトのように選び取る」そんなブランドをいま育てています。日に1〜2度投稿するというInstagramは、たいせつなブランドのショーケースのよう。
写真にもこだわられていますね。
EriKa そうですね。イメージの統一感や、作品を知ってもらったときの第一印象をたいせつにしたいので、写真にはかなり気を遣っていますね。「こんな作品ができましたよ」というお知らせの意味でひとつひとつ投稿していますが、ずらりと並んだ一覧画面で見るとブランドの世界観がしっかり伝わるものになっていればいいなと思います。
作品撮影のためにおぼえたという一眼レフ。真剣な表情で覗き込みます。
EriKa 何度もスタイリングやいろんな構図を試しながら撮っています。自宅では、自然光で撮影できるように、ベランダに撮影台も制作したんです。と言っても、ダンボールと木材板の簡易なものなので、お見せするのは恥ずかしいのですが(笑)。
いかがですか。
EriKa よしっ、という感じですね。最近はモデルさんやプロのカメラマンさんにお願いすることもあるんですが、自分で撮影してバチッとはまるときも、すごくうれしいんですよね。
Instagramで投稿を、毎日つづけられる理由はどんなところにあるでしょう?
EriKa 時間や技術はもちろん、しっかり想いを込めてつくった作品が「見てもらえる」「欲しいと思ってもらえる」というのは大きなよろこびです。それにInstagramは、「自分の力でお客さまを集めることができている」と実感できるのもうれしいところですね。
EriKa 「イベント行きましたよ」とか「使ってます」とか、あたたかいコメントをいただけるのも励みになります。お返事するのもたのしくて。
暇さえあれば、InstagramをチェックしているというEriKaさん。ショーケースには、アクセサリーだけでなく、ご自身のこだわりもぎゅっと詰め込まれていました。
わたしだけの「並べる」基準
Instagramが生活の一部になっている感じですよね。
EriKa そうですね。最初は、知り合いの作家さんに「写真が好きなら、挑戦してみたほうがいいよ」とすすめられたのがきっかけではじめたのですが、Instagramに投稿することで、minneでの作家活動にも変化が出てきました。
もっとも変わったのはどんなところでしょうか?
EriKa これまでは、作品を完成させることに精一杯で「いいものをつくろう」と意気込んで、完成すると「やったー!喜んでもらえますように!」という感じだったんです。ですが最近では、完成後にその作品がInstagramの一覧に「並ぶ」ということを前提に制作しているので「前の作品のクオリティを超えられているか」「ブランドとしてブレていないか」「あの一覧に並べて遜色ないか」というところを常に意識するようになりました。
あの美しいショーケースに飾ってもいいか、という基準がひとつできたということですね。
EriKa まさに基準ですね。Instagramがminneへの入り口になることも多いので、こだわり抜いた場所にしていきたいと考えています。
作品を買ってもらえる、ということ
作家活動は5年目だと伺いました。
EriKa 短いような長いような、不思議な感覚ですね。友人がアクセサリーづくりをしているのを見て、「いいな」「わたしもできないかな」とはじめてみたのがきっかけでした。彼女は、その作品を美容院で販売していたんです。「じゃあ、わたしはインターネットで販売してみるのはどうだろう」とさがしてみて、「minne」にたどりつきました。
最初に売れた作品は、おぼえていますか?
EriKa もちろん覚えています。シンプルなピアスでした。うれしかった…。作品を買ってもらえる、ということは「わたしの良いと思ったものを、つくったものを、認めてもらえることなんだ」と、そのとき知りました。
お話をうかがっていて、そういう感覚をいまでもとても大切にされているなと感じます。
EriKa たしかに、Instagramで「いいね」と言ってもらえることも、minneで実際に買ってもらえることも、レビューをいただけることも、すべてそのよろこびにつながっているのかもしれませんね。やっぱり、自分が「どうでしょうか」と世の中に出したものに対して「いいね」「素敵だね」って反応をもらえることって、とってもしあわせなことですよね。
選ばれるための「技術」
1枚1枚ワイヤーで表現される花びらたちは、とても繊細。角度や曲線も、同じものはありません。
EriKa 曲線に沿ってディップする方法は、1年以上研究して完成させました。どうしても、花びらの形状を表現したくて編み出したものです。「技術を磨きたい」「新しい手法を考案したい」という気持ちはとても強いので、日々研究ですね。
EriKaさんを、熱心にさせてくれるものはなんでしょうか?
EriKa 「続けたい」という気持ちだと思います。良くも悪くも「ものづくり」「ハンドメイド」という世界はとても成熟してきていると思います。素敵な作家さんがたくさんいて、逆に選び手は「さがすこと」が大変になってきているかもしれません。そんな中で選んでもらう、選び続けてもらうには、「誰でもつくれるものをたくさんつくる」のではなく、「誰にもつくれないものを、しっかりとつくる」という考え方が必要だと思っているんです。
EriKa 「誰にもつくれないもの」は常に研究と鍛錬が大事ですよね。わたしは幸い、工具屋さんや素材屋さんをめぐることも大好きなんです。新しいものづくりのヒントをいつもさがしているような感覚もたのしめていますね。
ご自身の強いポリシーになっているんですね。
EriKa はい。技術を高めることが、大好きな作品づくりを永く続ける近道だと信じています。
特別なウェディングアイテムを
今後は、どんなことに挑戦されていかれるんでしょうか?
EriKa 最近は、一点もののウェディング作品にも力を入れています。「特別な日」に身につけてもらえる、というのは、やっぱり感動してしまいますね。花嫁さんを美しく飾る作品をどんどん制作していきたいです。
大事な思い出になりますから、まさに「選ばれる一品」という感じがしますね。
EriKa そうですよね。いつか、ウェディングアイテムだけをまとめた「ミニカタログ」のようなものをつくって、式場で選んでもらえたりすると素敵ですよね。ひとつひとつ目標を叶えて頑張りたいと思います。
高い技術でどんな作品が生み出されていくのか、これからもたのしみにしています。もちろんInstagramにも投稿されますよね。
EriKa はい。納得して並べられる作品を生み出し続けていくつもりです!
これからのご活躍に、ますます期待がふくらみます。EriKaさん、素敵なお話をありがとうございました!
Instagramからも購入することができます
EriKaさんが手がける、世界にひとつのアクセサリー作品。minne・Instagramでチェックしてみてくださいね。
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