自宅で手軽に、ものづくりのレッスン体験ができる「テナライ」を知っていますか?毎月、材料キットが届き、動画を見ながら作品をつくることができる通信講座で、minne作家さんのレッスンも大好評。「minneとものづくりと」では、ご参加いただいている作家さんに取材し、その制作秘話をうかがってきました。
今回は、ハチナナ雑貨(はちななざっか)さんのキットをご紹介します。
プロフィール
ハチナナ雑貨さん
「毎日の生活をちょっとずつ自分の好きなもので埋めていく」をコンセプトに、ペーパークラフト作品をはじめ、さまざまなジャンルの雑貨を制作。
「手でつくる」が好き
ハチナナ雑貨さんのminneのギャラリーページには、素材もアイテムも異なるさまざまなジャンルの作品がならんでいますよね。ハチナナ雑貨
気になったらなんでも自分でつくりたくなってしまうんです。子どものころから絵を描いたり、工作をすることがたのしくて、授業でも図工や美術が大好きでした。大人になってからも「手を動かして何かをつくる」という時間が好きで。minneのギャラリー名を決めるときも、いろいろつくりたくなってしまう自分が予想できたので(笑)、どんな作品がならんでもいいように、「雑貨屋さんのような名前」をつけました。
「つくる」ということ自体が、とてもお好きなんですね。
ハチナナ雑貨
そうですね。編み物、革小物、イラスト、陶芸。バッグやシュシュをつくったり、DIYで棚をつくったり、壁紙も自分で貼ったりします。ちゃんとした技術はないですし、上手なわけでもないんですが、ハンドメイドだと、自分が「ほしい」と思ったものをカタチにできることが、うれしくて。たとえば、棚とかだとわかりやすいんですけど、既製品だと5㎝隙間が空いちゃうけど、ハンドメイドならジャストサイズでつくることができる。ピタッとはまったときの快感がたまらないんですよね。
紙に不可能はない
なんでもつくるというハチナナ雑貨さんですが、なかでも作品数として多数をしめるのは「ペーパークラフト」のアイテムですね。
ハチナナ雑貨
自分の結婚式のときに、招待状などペーパーアイテムをつくる機会があって、いろんなアイデアを集めていたんです。そのときにペーパークラフトのプレゼントBOXを目にして、いつかつくってみたいなと思いました。それから少し経った頃に、当時のクラフト紙の残りを見つけたので、試しにプレゼントBOXを一個つくってみたら、すごく時間がかかって、だけどすごくたのしかったんです(笑)。そこで、ペーパークラフトの型紙をつくって、販売してみることにしました。
あえて、作品(完成品)ではなく、型紙(キット)にしたのはどうしてですか?
ハチナナ雑貨
つくる面白さを伝えたかったんです。わたしが試しにつくってみたときに、思い通りにいかなかったり、思いがけないアイデアが生まれたり、ワクワク感がずっと続いていて。「これはいちからつくることは大変だけど、型紙があったらみんなもつくってくれるかもしれない」「つくるたのしさを知るきっかけになるかもしれない」と思い、キットのような型紙をつくって販売することにしました。
ハチナナ雑貨さんのクラフトBOXは、デザインが豊富なのも魅力だと思います。
ハチナナ雑貨
ありがとうございます。これまでに、クリスマスや結婚式、サーカスやキャンプなどさまざまなシーンをモチーフにしたクラフトBOXを制作してきました。最近気づいたんですけど、紙で表現できないものはないんじゃないかなと。紙に不可能はないなと実感しています。やりたい案はたくさんあるので、今後の新作もたのしみにしていただけたらうれしいです。
そんなハチナナ雑貨さんのクラフトBOXキットを、今回、テナライでみなさんに制作いただけることになりました。普段、販売されているキットと異なる部分はありますか?
ハチナナ雑貨
もともとminneで販売しているキットは誰かにプレゼントしていただくことを前提に考えているので、あえて、箱を広げる前の状態をシンプルにして、みなさんが渡す相手のことをイメージしてアレンジできるようにしているんです。サイズ感も小さくてかわいらしいものになっています。
ハチナナ雑貨
テナライのために考えたキットは、とにかくつくりあげたときの達成感をたっぷり感じられるように、箱の状態もインパクトのあるビジュアルにしました。中身の仕掛けを重視してサイズも普段より大きく、紙自体も厚めのものを選んでおり、じっくりとつくりこむ面白さを味わっていただけるようになっています。
こちらがテナライでつくることのできる完成BOXです。手前から順に時計回りで、1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目のもの。とくに3ヶ月目のテントは大きさや角度にかなりこだわり、試行錯誤を繰り返したそう。
サプライズにぴったりのクラフトBOX
それではここで、3ヵ月分のキットのそれぞれの特徴やこだわりをおしえてください。
1ヶ月目:「ブレーメンの音楽隊」
ハチナナ雑貨
ニワトリ、ネコ、イヌ、ロバ。いくつもどうぶつを切ることで、紙とハサミ、カッターに慣れていただいたり、仕掛けもシンプルなので仕組みを学びながらつくることができます。お花の部分は折るところがむずかしそうに見えるかもしれませんが、レッスンシートを見ていただければ大丈夫です。メッセージを書いたり、写真を入れるスペースもたくさんあります。
2ヶ月目:「ふしぎの国のアリス」
ハチナナ雑貨
メッセージや写真を入れられるスペースに加えて、中に独立してプレゼントを入れることのできるBOXがあるところが特徴です。わたしはアリスのお話に合わせて、キャンディを入れてみました。紙以外のパーツを使用するところ、時計の針を動かせるところと、外見の立体的なリボンもポイントです。
3ヶ月目:「移動遊園地」
ハチナナ雑貨
くるくる回る観覧車をつくりたくて生まれた作品です(笑)。気球やガーランドにメッセージを書くことができます。また、サルのしっぽには針金が入っていて、角度を変えてたのしむことができますよ。
最終回ということで、アルプス山麓のクマさんのポップアップカードと封筒もお届けします。
紙に乗るインクの色味にまでとことんこだわっているというハチナナ雑貨さん。今回のキット分もインクはすべてハチナナ雑貨さんのご自宅のプリンターで刷られているそう。落ち着きのある大人っぽい色味にも注目です。
「たのしい」がうれしい
ハチナナ雑貨さんのクラフトBOXはプレゼントを前提にしているわけですが、「誰かのために選ぶプレゼント」以上に「誰かのためにつくるプレゼント」は、渡す側も、受け取る側もよろこびが倍増しそうですね。
ハチナナ雑貨
本当にその通りだと思います。渡す相手のよろこびが何倍にもなって自分にもかえってきますよ。わたし自身は「つくってたのしかった」というレビューがいちばんうれしいです。わたしの作品を通してファンになってほしいというよりも、ものづくりのたのしさ、魅力を伝えていきたいんです。今回のテナライのキットをきっかけにして「こんなのつくってみました」という人があらわれたらとっても幸せですね。
ハチナナ雑貨さんの夢をおしえてください。
ハチナナ雑貨
minneを通して、こうしてテナライさんでキットを制作させていただくことで、「つくるたのしさ」が広く伝わっていくんだなと考えると本当にうれしくて。わたしはハンドメイドのたのしさ、紙や工作のたのしさを、もっとたくさんの人に知っていただきたいという思いが強いので、「ワークショップ」もやってみたいですね。大人も子どももたのしめて、わいわいやりながら新しいアイデアがぽこぽこと生まれればすてきですよね。
最後に、テナライの受講を考えているみなさんへメッセージをお願いします。
ハチナナ雑貨
紙をはさみで切ってのりで貼る、という一見単純な制作過程ですが、実際にやってみると「あれ!こんなにたのしかったっけ?」と驚く方も多いはず。懐かしさを感じながら、あえて時間をかけてつくることの面白さを体感してほしいなと思います。どんな世代の方にも挑戦いただける内容になっていると思いますので、ぜひ多くの方にたのしんでいただきたいです。
ハチナナ雑貨さんのポップアップBOXレッスンをはじめ、「テナライ」にはさまざまな手づくりにまつわるミニレッスンがずらりと取り揃えられています。新しい趣味をおさがしの方にもおすすめです。ぜひはじめてみてはいかがでしょうか。
minne×テナライ
日本ヴォーグ社の作って学べるミニレッスン「テナライ」とminneの人気作家さんがコラボレーション。「ハチナナ雑貨さんのポップアップBOXレッスン」にぜひ挑戦してみてください。
取材・文 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸