ちょっと強面の顔と愛嬌のある存在感、「動かない鳥」としても知られる「ハシビロコウ」を使ったユニークなカードと出会いました。作り手のchippitomuさんにお話をうかがいます。
chippitomu
ニッチでユニークなどうぶつをモチーフにした作品を手がける、イラストレーターさん。
https://minne.com/@chippitomu
https://minne.com/@chippitomu
去年の秋から
このショップカードは、いつ頃から使われているものですか?
chippitomuさん
昨年の秋、イベントに出展するタイミングで制作しました。最初のイベントの際にきちんとしたものが用意できず、とても後悔したのがきっかけでした。
あえて「モノクロ」
裏と表で、ハシビロコウがくるりと一周して見えるんですね。
chippitomuさん
そうなんです。前から見ると、怒っているようにも見えるのに、横から見流と微笑んでいるように見える…という、なんとも言えない表情が大好きで、ハシビロコウは「chippitomu」というブランドをはじめるきっかけにもなったどうぶつなんです。そのトレードマークでもあるハシビロコウが目立つよう、あえてモノクロで仕上げました。
一層、ハシビロコウのユニークな佇まいが引き立ちますね。
chippitomuさん
シンプルさと、「飄々としていながらも凛としている」そんなどうぶつの様子を表現できるように。これは、作品づくりでも大事にしているポイントですね。
表も裏もたのしい
名刺交換などをされる際に、なにか言われることはありますか?
chippitomuさん
「かわいいですね!」と言っていただけると、やっぱりうれしいですね。必ず「ひっくり返すと裏と表で連動していて、前後右左のハシビロコウが見えるようになっています」とお伝えするんです。今では、いっしょに笑っていただくところまでが、一連の流れのようになっています(笑)。
発見して味わう「旨味」
ハシビロコウのことが、どんどん気になってきました。こっちは、2周していますね…!
chippitomuさん
そうなんです。ショップカードと似たデザインで、個人の名前を入れた名刺もつくっているんですが、こちらは4方向から見たハシビロコウの全貌が1度で見ることができるデザインになっています。どちらもよく見たら「なんだか気になる…」と感じてもらえるような、もう一度見返していただけるような、そんなカードに仕上がっているかと思います。
最後に、chippitomuさんのものづくりを覗いてみましょう。
おすすめの2作品を選んでいただきました。
シンプルな無の鳥ハシビロコウ木製スマホケース
手馴染みのいい木製スマホケースです。「楓の木」のあたたかみと、「無」の表情のハシビロコウの不思議な相性に心くすぐられます。
ハシビロコウのカードケース
カードと同様、表裏で4方向から見たハシビロコウを眺めることができるカードケースです。「わたしは名刺ケースとして使用していますが、現金を持たない方も多くなっているのでカードケースとして使うのもおすすめです」とのこと。
扉を開いて
chippitomuさんの、「たのしんでもらいたい」という想いが詰まった素敵なカードでした。とっても気になるハシビロコウ。じっと立つハシビロコウの周りを、ぐるりと眺めるわたしたち。chippitomuさんの思惑どおり、たのしい想像が次から次へと膨らみます。(聞き手/ 中前結花)
【連載】扉を開けたくなるカード
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