特集

扉を開けたくなるカード vol.10 「amiさん」

作品にそっと添えられていることも多い、クリエイターの名刺やショップカード。イベントやお店に出かけて持ち帰ったり、手渡しでいただいたり…と、普段からたくさんのカードを受け取る編集部スタッフが、心に残った1枚をご紹介します。その人に会いたくなるような、作品を覗きたくなるような、お店に足を運びたくなるような…そんな、次の扉を開けたくなるカードがいっぱいです。

エキゾチックで、どきどきするような華やかさ。思わず手にとってしまう、素敵なカードと出会いました。刺繍作品がずらりと並ぶデザインは、ギャラリーを眺めているようなたのしげな気分にさせてくれます。作り手のamiさんにお話をうかがいました。
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ami
たのしくて、見ていてどきどきワクワクする、そんな刺繍やビーズを使った作品を手がける作家さん。
https://minne.com/@smirnoff

作品を、まずは「知ってもらう」


先日のイベントで、「これは」と持ち帰らせていただきました。素敵なデザインですね。このカードは、いつごろから使われているのでしょうか。
amiさん
これは、まさに「minneハンドメイドマーケット」のために制作したものなので、まだ使いはじめて、間もないんです。はじめて対面販売のイベントに参加したので、たくさんの方にわたしの作品を知っていただきたい、という想いで準備しました。

カラフルで生き生きとした作風を

作品がずらりと20点近く並んでいることもあって、ブランドの世界観が本当によく伝わってきます。
amiさん
「わかりやすさ」を大切にしたかったので、うれしいです。刺繍作品を手がけていることや、作風も説明できるものにしたいと思っていました。
 
並べる作品たちは、どのように選ばれましたか?
amiさん
わたしの刺繍作品は、色にあふれ、生き生きとした立体的な仕上がりが特徴だと思っています。その雰囲気が伝わるようなカラフルでたのしげな作品を集めてみました。カードを通して知ってくださった方にも、「個性的な刺繍だ」と感じてもらえるとありがたいですね。
 

針と糸をモチーフにしたシンボルマーク


SNSのアカウント、minneのギャラリーページが記された、おもて面。
このロゴは、よく見ると「刺繍糸」になっているんですね…!
amiさん
そうなんです。裏面の中央、シンボルマークと作成したものなのですが、刺繍に欠かせない針と糸をモチーフにして、「生き生きとした作品にしたい」という想いを込めて、「生命を感じるような花」のかたちにしています。
 
これも、ブランドイメージや作風と、とてもマッチしています。

作品が並ぶギャラリーのように

名刺交換をされるときなどに、なにか言われたことはありますか?
amiさん
イベントで、「かわいい!」と手にとっていただけたことが、やっぱりうれしかったですね。「へえ、おもしろいね」と作風をしっかり感じとっていただけたようにも思いました。

ツヤツヤ、きらきら、と輝く作品たち


パッと艶やかな印象や、糸が織りなす光沢の贅沢さがamiさんの作品の魅力。ギャラリーを眺めているような、たのしげな気分にさせてもらえるカードには、そんな魅力がぎゅっと詰まっていました。
amiさん
重なった糸はツヤツヤ、きらきら、と輝いて、本当にいろんな表情を魅せてくれます。見ているだけで、どきどきするような作品を、これからもひと針ひと針丁寧に刺していきたいと思います。
 
まさに、そんな刺繍作品のきらめきが存分に伝わってくるカードですね。
最後に、amiさんのものづくりを覗いてみましょう。
おすすめの2作品を選んでいただきました。

クロッカスの刺繍ブローチ


春の花「クロッカス」は、とっても華やか。「お手持ちのアイテムに、華やかさをプラスできるよう、存在感たっぷりのサイズで仕上げました」とのこと。

作品を見る

ハトの刺繍ブローチ


「正面から見たハト」というめずらしいデザインです。「クスッと笑えるような愛らしさをこめました」とのこと。1羽1羽、それぞれ表情が微妙に異なるそうなので、ぜひお気に入りの子を見つけてみてください。

作品を見る

扉を開いて
この、誘い込まれるようにどきどきとさせられる魅力はなんでしょう?カードからも、パッと艶やかな印象が生き生きと伝わり、「思わず手にとってしまう」そんな印象でした。糸の密度や光沢が美しい作品がずらりと並ぶ様子は圧巻ですね。(聞き手/ 中前結花)

【連載】扉を開けたくなるカード
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