本との出会い
minneでも水引の作品は人気です。とくにこの時期、浴衣やうちわなど「和」のアイテムに触れる機会も多く、ますます水引への興味が高まっていました。そんなとき目に留まったのが今回ご紹介する本『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』です。
おしゃれなデザイン
水引というと、パキッとしたカラーと古典的なモチーフを頭に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ところがこの本に掲載されている水引は、全体的に上品な色使いとシックなデザインのラインナップ。これまでにないような、おしゃれで大人っぽい水引をたのしむことができるんです。
水引でおもてなし
タイトルに「水引で結ぶ、もてなす、いろどる」とあるように、この本ではファッションだけでなく“インテリアに水引を取り入れよう”という提案があり、とても素敵だなと感じました。本書では、日本ならではの四季のイベントを盛り上げてくれる水引デザインがシーズンごとに紹介されています。
では、さっそく。
この本を読むことで、基本はもちろん、応用まで含めて習得できる技は、30以上。わたしは初心者なので、まずは基本の基本をつくってみることにします。
水引は和紙をこよりのように巻き、のりで固めたもの。手に触れる感じも心地よく、丸い曲線が描けるたびに、なんだか愛おしい気持ちが芽生えました。
水引を使う前の「しごき」方をはじめ、ひとつひとつの手順がとてもわかりやすく説明されているので、あっという間に、基本の結び「玉結び」「梅結び」「松結び」が完成!ここから何に仕上げていこうかしら?ブローチ?ピアス?はたまた他のモチーフとの組み合わせ?と考えただけでわくわくがとまりません。
読み終えてみて
水引は、基本の結びをベースに、アレンジを加えていくことでさまざまなモチーフを生み出すことができます。本を片手に忠実に手を動かすことで、ひとつ、またひとつと、つくり方が身についていく感覚があり、手でつくるよろこびや達成感をたのしく味わうことができました。
必要材料は少なく、作業スペースもとらないですし、特別に力が必要なわけでもありません。本を片手に、空いた時間にちょっとずつ進めることができるので、初心者の方にもおすすめです。
わたしはもうすこし練習をして、慣れてきたら立体作品にもチャレンジしてみたいと思います。一緒に水引づくりをたのしんでみませんか?
「水引」の作品を見る
8月5日(月)に、著者である高橋千紗さんの水引ワークショップが二子玉川蔦屋書店で開催されます。詳細はこちら
この本を教えてくれたひと:minneスタッフ せんせい
取材・文 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸