「また出会う」ためのカード
作り手のコンセプトに加え、サイトのURLやSNSのアカウントなど、次にまた出会うための情報がまとめられているショップカード。今や、クリエイターの大事なツールになっています。
アプリで、簡単に制作ができると聞いて「minneとものづくりと」の編集部でも早速試してみることに。
使用したのは、「Epson 名刺プリント」。背景、フレーム、スタンプ、写真、文字などの要素を自由に組み合わせることができます。
背景色とフレームを選んで、ロゴ画像やQRコードを挿入するだけで、シンプルなカードがさっと5分程度で完成してしまいました。アプリからデータを送信すれば、プリンターですぐに印刷することが可能です。
グラフィックツールなどを使用する高度な画像制作や編集が苦手な方でも、直感で操作、カードづくりができそう。スタンプやフレームのバリエーションも非常に多く、選ぶのがたのしくなってしまいます。
もちろん内蔵のスタンプやフレームだけでなく、写真や画像を取り込むことができる自由度の高いアプリです。
これを作家のみなさんに使用いただくと、いったいどんなカードが生まれるでしょうか。
実際に4名の作家さんに、「自分らしさ」をテーマにしたショップカードを制作いただくことに。
sziaoreo_artworksさんのカード
グラフィックデザイナーの傍ら、エキゾチックで魅惑的なイラストを活かした作品を制作されているsziaoreo_artworksさん。
今回は、そんなカラフルな魅力をショップカードにぎゅっと詰め込んでくれました。
ショップカードを制作されるのは、はじめてとのこと。
使用するイラストを決めて、早速デザインをつくっていきます。
その場でプリントしてみます。すぐに制作したカードを確認することができるのも、おうちプリントの良いところ。Wi-Fiを使えば、細かな設定の必要もなく簡単にプリンターで接続することができて便利です。
さらにカード用紙を変えて、プリントしてもらいました。
左から、マットな白色、シルバー、そして透明のカード用紙を使用してみました。
ミムラカナガタさんのカード
30年以上にわたって培われた金属加工の技術を活かし、ひとつひとつ作品を制作されているミムラカナガタさん。中でも、涼しげな金魚は代表作とも言える人気のモチーフです。
今回は、そんな「金魚」を活かしたカードデザインを考えてくださいました。
普段から使用されている、パソコンでつくったモチーフを使って制作します。
そしてたどり着いたのが、この透明用紙。まさに水面のようなカードの上をすいすいと金魚が泳ぎます。
グラデーションになっているデザインは、特徴的な質感の和紙にプリント。
空想街雑貨店さんのカード
小さいころから、行ってみたい世界や空想の街を考えるのが大好きだったという空想街雑貨店さん。ご姉妹で、手描きイラストをさまざまなアイテムに展開し、作品を制作されています。
不思議な空想の街を、小さな面積にそっと閉じ込めてみると、どんなカードに仕上がるでしょうか。
まず制作いただいたのは、まるで惑星のような「まる」に街の様子を閉じ込めたデザイン。手描きイラストとアプリのフレーム、テキストが見事にマッチしています。シルバーの用紙とも相まって、あたたかさとクールな質感が同居する、とても不思議なデザインが完成しました。
「透明用紙も使用してみたんです」と空想街雑貨店さん。あえて着色しないことで、線の細いイラストの魅力がよく伝わる、味わい深いデザインに仕上がっています。
そしてその中でも、編集部が圧倒された1枚。
なんとこのカード、イラストが浮き出て立体的になっているんです。
FABBRICAさんのカード
図案、デザイン、パターン、すべてをオリジナルで布小物を制作されている、刺繍作家・FABBRICAさんにもご協力いただきました。
テーマは、「手刺繍のぬくもりが伝わるもの」。
そして、その写真を使用してカードが完成しました。裏面のテキストはすべてアプリで打ち込んで配置しています。
デザインの細部や、仕上がりのテイストも、じっくりこだわり抜いてくださいました。
FABBRICAさんには、ショップカードのほかに「アクセサリー台紙」も制作していただきました。
「本当にぴったりのサイズなんです」とFABBRICAさん。
何度でも、手軽に、自分の手で。
今回とても印象的だったのが、ミムラカナガタさんの「つくってる本人が、こんなに気に入ったものをつくれたことが、何より素敵じゃないですか」というひとことでした。
1枚ずつすぐに試せるからこそ、とことんこだわることができる。そして、季節や用途で使い分けたり、最新のお知らせを記載してみたり、と「限定デザイン」を自分の手でたくさんこしらえることが叶うのです。
シンプルな操作性で、ここまでデザイン性の高いカードを制作することができる、というのは今回の大きな発見でした。まだカードを制作されたことのない作家さんや、少ない枚数でさまざまなデザインに挑戦してみたい方にぜひおすすめしたいアプリです。
受け取る人が「また出会いたくなる」。そんなカードでひとつでも多くの縁が生まれますように。エプソンさん、作家のみなさん、ご協力ありがとうございました。
参加企画
今回ご紹介したアプリとプリンターを使って、新しいカードデザインを制作して
くださる作家さん(1名)を募集します。制作いただいたカードはエピソードとともに「【連載】扉を開けたくなるカード」にて紹介させていただきます。
<応募方法>
この記事のURL https://mag.minne.com/2019/10/08/special_cardprint と、
ハッシュタグ「#わたしらしさを閉じ込めたカード」を付け、つくりたいカードのイメージをひとこと添えて、Twitterで投稿してください。
<応募条件>
・ご当選された場合、東京都内のスタジオに数時間程度お越しいただくことができる方(交通費をお支払いいたします)
<当選者の発表>
Twitterのダイレクトメッセージにて、「minneとものづくりと」公式アカウントからご連絡させていただきます。
※ 応募締め切りは10月21日 23:59 とさせていただきます。
使用したアプリ
※今回のアップデート機能に関して、Androidは2019年12月対応予定となります。
ダウンロードはこちら
使用した製品
詳細はこちら
エプソンさんからのコメント
作品を購入したときに、一緒に添えられているショップカードやメッセージカード。お客さまにショップ名を覚えてもらったり、インパクトを与えることのできる、大事なツールだと思います。カードアイテムを「Epson 名刺プリント」で、もっと手軽に、自由につくっていただけたら…、そんな思いで、このアプリをご紹介させていただきました。今回、透明やメタリック、和紙など、さまざま質感の用紙でつくっていただきましたが、デザイン×用紙の組み合わせで、こんなに印象に残る、素敵なカードが出来るんだと驚きました。
作家さん方には、どれも個性が伝わる、それ自体が作品のような素晴らしいカードをつくっていただいて、アプリやプリンターが制作のお手伝いとなれたことを嬉しく思います。自分らしいカードをかんたんに。「Epson 名刺プリント」とプリンターが、みなさまのカード作成のお役に立てると幸いです。
協力 エプソン販売
関連記事:作品は「贈りもの」。プリンターを使った、作家さんのラッピングアイデア
取材・文 / 中前 結花 撮影 / 真田 英幸