自分の手で「名入れ」を
贈りものや、永く愛用したい小物にあしらわれることの多い「名入れ」。金属のチャームや革小物の表面にほどこす、記念日やイニシャルの刻印が定番になってきました。
以前、大がかりな専用工具や機械がなくても、手軽に自分で好きな文字やマークをあしらうことができるツール「ImpressArt」をご紹介し、たくさんの反響をいただきました。今回は同じものを使って、クリスマスに贈りたくなるようなギフト作品をレザー作家さんに制作いただこうと思います。
いったい、どんな刻印作品が完成するでしょうか。
オーダーメイドのレザー作品
日頃、オーダーメイドで革もの作品を制作されているレザー作家・Amber Factoryさん。普段制作されているアイテムと掛け合わせたものから、まったく新しいデザインまで、たくさんの作品づくりに活かしていただきました。
https://minne.com/@amberfactory
フォントや文字(数字、英語、記号など)の種類の豊富さもうれしいポイント。今回は、主に「Juniper」というフォントを使用することになりました。
チャームに文字や絵柄を刻む
まずは銅素材の丸型チャームに、リーフの絵柄が描かれたスタンプを専用のハンマーでカンっと打ち込みます。
これを、縫い合わせたレザーパーツの裏側から貼り付け、チャームを固定します。そして、鍵を差し込めるように。
こうして、大人の男性にも似合うキーカバーが完成しました。チョコレートカラーのレザーと銅チャームが好相性。
さらに、レザーを編み込んでつくられたブレスレットに、英字を刻んだタグを丸カンで取り付けます。
シンプルなブレスレットが、ペアで揃えたくなるような名入りのアイテムに。レザーの色味に合わせて、銅とアルケメのチャームが使われています。
プレートに名前やメッセージを刻む
続いてはプレートに、複数の文字を打っていくそう。専用の「ブレスレットガイド」と呼ばれる目盛付きのシールを使って、まっすぐ均等に打ち付けていきます。
ボルドーとネイビーのレザーに映える、真鍮のプレート。伝えたいメッセージを刻めば、女性へのギフトにぴったりなバングルが完成。
さらに、普段から制作されているキーケースにもプレートを。
落ち着いたカラーと遊び心のあるデザインのマッチが魅力的なAmber Factoryさんの作品。「Juniper」のフォントとの相性も良く、刻印が「そっと添えられたあしらい」ではなく、しっかりアクセントとなるよう作品を仕上げてくださいました。
レザーに文字やデザインを刻む
せっかくなので、金属だけではなくレザーにも刻印を試していただくことに。
細く切り出して処理をしたレザーに、文字を打ち込んでいただきます。
見事にひと文字ひと文字を刻んで、レザーのブレスレットを仕上げていきます。
長さの短いものは、ロウ引きした糸で縫い合わせてリングへと仕上げます。
シックな印象が強いレザー刻印ですが、ステッチと組み合わせれば、どこかポップで可愛げのある風合いに。金属パーツとの組み合わせだけでなく、レザーそのものへの刻印で、さらに幅広いデザインを実現することができました。
手がける作品の幅が広がる
想いを刻んだ、こだわりのギフトを
自宅でも手軽に取り入れることができる「メタルスタンピング」。ギフトの制作やラッピングなど、“想いを届ける”のが得意なツールです。
冬はギフトのシーズン。刻印は、「末長く大切にしてもらいたい」という願いも叶えてくれそうです。
ImpressArt公式サイト