特集

【気になるものづくり】エルバンの生誕350周年記念コフレ

作り手の想いが詰まった新商品や、これまでになかったものづくりを見つけてご紹介する「気になるものづくり」。今回取り上げるのは、1670年にパリで誕生した「エルバン」が生誕350周年を記念して発売する、「トラディショナルインク」のコフレです。

当時を再現した復刻ラベル



インクとシーリングワックスでお馴染みの老舗ブランド「エルバン」は、今年生誕から350周年を迎えました。アニバーサリー企画の第一弾として用意されたのは、1700年代のデザインを再現したラベルと、キャップにはシーリングがほどこされた特別なコフレ。(2020年2月26日発売予定 / 数量限定)


現在35色展開する「トラディショナルインクシリーズ」ですが、今回パッケージの中に詰められているのは、最初に発表されたという「5色」のカラーです。


フランスのエルバンのアトリエで保存されているという、実際の当時のラベルが写っている貴重なお写真をお借りしました。たしかに今回、その長い長い月日がまるで巻き戻ったように鮮やかに華やかに再現されています。

左は「イナゴマメレッド」の現在のデザイン。右が、今回の復刻版です。
現在の洗練されたデザインとはまた違った、ファン心をくすぐるラベルは、なかなか手にすることができない貴重なもの。数量限定品とのことなので、ぜひお早めにチェックしてみてください。


こだわりのカラーが美しい


さらに、500mlの特大ボトルも、同デザインで発売されます。

そのネーミングもおもしろい「トラディショナルインクシリーズ」。“自然の美しい色”をテーマに制作されているのだといいます。

左から、
 
<ヴィオレパンセ>
すみれから生まれた濃い紫色。第三共和政時代から1966年まで、フランス全土の小学校で指定色として愛用されており、エルバンを代表するカラーです。
<忘れな草ブルー>
花言葉でも有名な忘れな草。パープルに近いこのブルーは、思い出を象徴する色として親しまれています。
<モクセイソウグリーン>
初夏の季節にスイングしながら香りを運んでくれる「モクセイソウ」のような、明るく軽やかなグリーンをイメージしたカラーです。
<イナゴマメレッド>
宝石の単位「カラット」の語源ともなった植物キャロブ(イナゴマメ)。宝石ルビーのような赤い花が咲くこの植物に因んだネーミングになっています。
<ブラック>
エルバンで最初につくられたインク。そのクオリティから「インクの真珠」とまで呼ばれた艶のあるブラックです。

“書き手の想いに形と色を与える”



1798年、設立当初は封蝋や上質な紙製品を専門に取り扱う商社だったエルバンが、その社運を賭けて新たに事業として開始したのが、オリジナルインクの生産でした。
以降、人々を驚かす革新的な製品を生み出し続け、長年に渡る大航海を経て、高品質な製品のラインナップを確立させていきます。
 
エルバンが350年という長い歴史の間、インクと向き合い続け追求してきたのは、“書き手の想いに形と色を与える”ということでした。
 
そんな歴史ある老舗ブランドの、積み重ねに触れることができるような、またとない機会。ファンやコレクターのみならず、これから「書くこと」に向き合いたい方にもおすすめの逸品です。
 
・エルバンの最新情報はInstagramでご確認いただくことができます。

・商品情報は、オンラインショップからご確認ください。
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